エピローグ~勝率0%の戦争~

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公開日: 2015年9月4日金曜日 ナポレオン無双 自作小説


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■難易度がヘルモードになりました■

ナポレオンは、毎夜、ネイを寝室のベットに連れ込んで熱い夜を過ごした。
エルフ娘の若々しい肌。
揉むのに丁度いいサイズの美乳なおっぱい。
聞くだけで癒される可愛い声。
自分の超絶倫な超人ボディ――100回子種ヨーグルト弾を股間のゴールデンバットから連発しても、少ししか疲れない最強の身体だった。
この世界はナポレオンにとって理想の環境だ。
もう、前世なんか、年取ってからのハーレムプレーが辛くて辛くて、ゴールデンバットが痛かった。

前世の愛人「騎乗位プレー!男性器に大ダメージを与えるセックスのやり方だから、真似しちゃダメよ!
ナポレオンの上に乗ってギシギシアンアン!」
前世のナポレオン「ぎゃああああああああああああああ!!!
俺のゴールデンバットが超痛いいいいい!!!
やめろおおおおおおおおお!!!!
ゴールデンバットの一部が肥大化する病気になったせいで、ハーレムしても辛いいいいい!!!!」

下手したら老化現象そのものが、今の身体には無いのではないか?
そう思って心の底で満足しながら、ポナパルト王朝の後継者を作るべく子作りに励んでいると――寝室の扉が開いた。
その先には、焦っている様子のランヌ元帥の姿がある。

「大変だ!ナポレオン!
アイテム増殖バグが修正されてなくなった!」
「な、なんだってぇー!」

ランヌの後ろには殴り倒された帝国親衛隊10名と、狐耳を下に垂らして眠そうなミーニャンの姿があったが、ナポレオンは華麗にスルーした。
ネイと子作りしてパコンパコンしている場合じゃない。
ネイが「……きゃー!」と叫びながらランヌ元帥に裸を見られないように、シーツで身体を覆っている光景を余所に、フランス帝国の圧倒的優勢を支えるプレデターが残り幾つあるのかを確認するべく、ランヌ元帥に話しかけた。

「ランヌ!
プレデターは幾つ生産した?!」
「やり方を工夫して約500万台作った!他の物資もたくさん作ったぞ!」
「……なんだ、何の問題もないじゃないか。
一日に消費するプレデターの数を5000機と見積もっても、後3年間はソ連と戦えるな。
節約すればもっと長く戦えるぞ」
「いや、パリを核攻撃でもされたら、一気に在庫ごと消滅だぞ……?」
「スターリンだって、外交の一つや二つは心得ているだろう?
いきなり首都を吹き飛ばすなんて真似はやらないはずだ。
こちらには外交交渉で最強のタレイランが居るではないか。
戦場で勝てないなら、多少の損害を覚悟して外交で勝負すれば良い」
「でも、あのスターリンだぞ?
ソ連の20代男性の95%を死なせた鬼畜だぞ?
ユダヤ人絶滅計画のヒトラーすらビックリするマジキチの大魔王だぞ?
外交でどうにかなるのか?」

この言葉に、ナポレオンの隣に居たネイが首を可愛く傾げて

「あのランヌ元帥。
スターリンってそんなに危ない人なんですか?」
「そりゃそうさ。
少数民族出身だから劣等感は強いわ。
父親から虐待されて育ったから人格歪んでるわ。
母親からも殴られまくって育った奴だからな。
とんでもない残虐な大悪党なんだよ。
……ところで、お嬢さん。
君、誰?
ナポレオンの新しい愛人さん?
とっても可愛いね」

ランヌは本気でネイが誰なのか分かっていなかった。
そりゃそうだろう。
前世で一緒に仲良く戦場で戦った僚友が紅い髪のエルフ娘だなんて、誰が思うだろうか?
ネイは恥ずかしそうにシーツで美しい裸体を隠してモジモジしながら

「ランヌ元帥の意地悪……私はネイですよ」
「ネイ?
ミシェル・ネイ?
え?マジで?」
「一緒に戦場で戦ったのに、なんで顔を覚えてないんですか!?」 

ネイが激怒した。
でも、15歳くらいの外見のエルフ娘が怒っても、可愛らしさしか感じない。
しかもエッチィ事をナポレオンとしていた最中だったから、恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤だ。
ランヌは少しの沈黙を保った後に、現実と前世の違いに耐え切れず叫んだ。

「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ?!!!
ナンデ!?ナンデ!?
あの勇敢なネイがミュラと同じエルフ娘!?
しかも、ナポレオンの愛人!?
ナンデ!?コレ、ナンデ!?
アリエナーイ!」
「ランヌ元帥酷い!
私と陛下が付き合ってもいいじゃない!」
「いやいや、ナポレオンとネイが付き合うとかありえない!
それ、どこの日本人が書いたホモ同人誌展開?」
「酷い!
私だって一応、女の子なんだから良いでしょ!?
……あれ?ひょっとして、ランヌ元帥。
私の事好きだったの?」
「……なぜ、そんな結論に?」

ネイが今までのやり取りで勘違いした。
よく考えたら、ランヌ元帥がここまで動揺するのは可笑しい。
つまりっ!ネイに惚れていたんだよ!
だから、ナポレオンの愛人になったネイを見て、ランヌの心が揺らいでいるんだ!
と見当違いな答えを出し、軍人らしく正々堂々と――ランヌ元帥をすぐに振る事にした。
ネイ元帥は勇気たっぷりのエルフ娘さん!

「……ごめんね。
ランヌ元帥。
私、一番大好きなの陛下だったんだ……。
ごめんね。
ランヌの事は一緒に戦場で戦う戦友として信頼してるけど、同僚だし、その好意に答えられない……って!よく考えたら、ランヌ元帥結婚しているでしょ!
しかも相手は宮廷一の美女でしょ!?
他の女性に色目見せるな!」
「ふざけんな!
なんで俺がネイに惚れているって事が前提になってるんだよ!
俺だってお前の事を、信頼できる戦友としか思ってねぇよ!
そもそも女だと思ってないし!」
「え!?
今まで私の事を男だと思ってたの!?
信じられない!」

それからしばらくの間、ナポレオンが見ている前で二人は口論を続けた。
ネイなんか、シーツで裸体を隠す事すら忘れて、顔を真っ赤にして叫んでいる。
その2人の様子を見るだけで、ナポレオンは心が温かくなる。
特に前世のランヌは凄かった。
エジプト遠征の時「俺の部屋が狭いのはナポレオンが連れてきた学者のせいだな!死ねぇー!糞学者ぁー!」
とか言って、学者を船の外――海に放り投げていた。
他のフランス兵士達も、賭博や喧嘩で航海中の暇を潰して脳みそ筋肉だったなぁ。
今となっては美しい思い出だ。
この程度の喧嘩は、仲良くなるためのお遊びみたいなもんだ。

「ランヌのバァーカ!バァーカ!」
「なんだ、この可愛い生き物!
ナポレオン羨ましすぎる!」
「へ、変態っ!
私に罵倒されて喜ばないで!!」
「もっと罵倒してくれ!
なんだ!この可愛い声!」
「変態っ!変態っ!変態っ!
なんでアンタみたいな変態が陛下の親友なのよ!」

ネイの声がツンデレ系ベテラン声優みたいに、良い感じに響いて心地良い。
フランス皇帝の地位に返り咲けて万歳!
ん?
ミーニャンがこちらに歩いて近寄ってきた。
狐耳が下に垂れているから元気がない。
歩き方もフラフラだ。

「はにゃー。
マスターから言われた仕事全部終わりましたー。
もう眠っても良いですよねー?」

そう呟くと、ミーニャンはベットに倒れ込んでそのまま眠り込んだ。
ナポレオンはミーニャンの身体を受け止めて、黄金の尻尾に触ってモフッモフッする。
この尻尾はとても良い尻尾だとナポレオンは思った。
――今まで仕事とネイとの子作りで忙しくて、ミーニャンの事を完全に忘れていた。
アイテム増殖バグを使った生産活動を、不眠不休で頑張ってくれたのだろうか?
私はミーニャンの頭をゆっくり撫でる。
狐耳がとっても愛らしい。
モミュッモミュッと柔らかい狐耳を掴んで揉むだけで心が癒される。
ミーニャンが居なければ、アイテム増殖バグの存在を知らずに勝率0%の戦争に挑む嵌めになっていただろう。
そう思うと余計に狐娘の姿が愛らしく感じる。
いずれ、何らかの形で恩を返さないとダメだなと素直に思った。

「ミーニャン。
私を信じてくれてありがとう。
お前のおかげで生きる道を見つける事ができた。
今は安らかに眠れ」





■本気を出す大魔王■

ソ連の首都モスクワで、人民は恐怖で打ち震えていた。
役人が定期的に、何処かの家を訪れては「貴様ぁー!反ソ連的な思想の持ち主だなぁー!そういう密告があったぞ!これから取り調べを行う!」と言って、一家丸ごと拘束。
自白するまで徹底的に拷問をし、若い女の子はエッチィ事をされた後に粛清されて死んでいった。
人民はこれらの粛清イベントを《スターリンノック》と呼び、明日、殺されるのは自分達なのではないかと思い、疑心暗鬼になり、次々と隣人を密告して地域社会が崩壊。
隣人が隣人を売り、
友人が友人を売り、
子供が親を売り、
親が子供を売り、
密告をしまくるゲスは恨みを買い、人知れずリンチにあって殺され、
不幸は連鎖する。
地獄だ。
ここは地上の地獄だ。
そんな場所で、新たな地獄がこの世界に生み出されようとしている。
執務室で、いつもの黒いドレスを着たスターリンが書類を読み、首を可愛く傾げて、目の前にいる大親友――ベリヤに話しかけた。

「あら?
ヨーロッパに侵攻した我が軍は、20万人も飢えて死んだの?
相手はマスケット銃を持つ野蛮人なのに、どうしたらこんな被害が出るのかしら?
現地住民を脅せば食料くらい補えるでしょ?」
「ミサイルを撃ってくるミサイルがたくさん戦場に出て大変らしいんだよ、スターリンちゃん」
「ミサイルがミサイルを撃つの?」
「うん、そうだよ。
軍がイギリスの新型兵器かもしれないって言ってた。
車両や集積所を中心に狙われて大変なんだって。
皆、謎の新型兵器をトリプルミサイルって呼んでいるよ」

彼女達の言っているトリプルミサイル――小型無人航空兵器《プレデター》の事だが、手持ちのミサイルを全て消費した後にカミカゼ特攻してくるから、ソ連側からミサイルだと認識されていた。
スターリンは少し考えた後に

「……まぁ、いいわ。
たった20万人が餓死した程度でしょう?
人間なんて畑から勝手に生えてくるんだから、何人死んでも構わないわ」
「えと、他の書類を見たらもっと驚くよ。
トリプルミサイルの撃つミサイルって、戦車も一撃で壊れちゃうみたいだから、戦車部隊も既に壊滅状態な感じかな」

ベリヤが差し出した書類には、戦死10万負傷者70万という数字が書かれていた。
でも、スターリンは大して驚かない。

「たくさん兵士が死ぬなら、東アジア・スラブの住民を徴兵して戦わせればいいじゃない。
どうせ兵士達は掛け算すら出来ない馬鹿達よ?
死んでも構わないわ。
結果的に勝利すればそれでいいの」
「……でも、スターリンちゃん。
このまま何人送っても、兵站線そのものが崩壊しているから餓死するだけで終わっちゃうよ?
早めに何とかしないと残った500万人全員全滅もありえるかも?
そうなったら党の威信が地に落ちない?」
「じゃ、核ミサイルを使おうかしら?
500キロトンの核弾頭を10個搭載した奴をね。
そうすれば世界は理解するでしょう。
ソ連の恐ろしさを。
……降伏しなければ、次こうなるのはお前たちだという事をね」

その言葉に、ベリヤは心の底からワクワクした。
気分は新しいオモチャを使って、どう遊ぶか感覚。

「さすがスターリンちゃん!
ねぇねぇ、どこの国に核攻撃する?
フランス?オーストリア?モンゴル?マケドニア?それともイギリスを消滅させるのかな?かな?」
「喜びすぎよ、ベリヤ」
「だって楽しいよ!
核兵器って、でっかい花火みたいな物だよね!
一瞬で皆、あの世行きだろうし、人道的で優しいよ!
スターリンちゃんは嬉しくないの?」

ベリヤが首を可愛く傾げた。
幼い顔を見ると無邪気なただのロリだが、言っていることは鬼畜だ。

「……私は既にたくさん殺しすぎて慣れちゃったわ。
理想国家を建設するために必要な犠牲。
ただ、それだけよ。
500キロトンの核弾頭で何人死ぬのかは知らないけどね」

スターリンはそう言いながらも、クスクスッと笑った。
500キロトンの核弾頭――起爆点から半径約5kmの距離内にある建造物がボロボロになって倒壊する威力だ。
日本人にわかりやすく伝えるなら、第二次世界大戦の広島原爆が16キロトン級だと言えば、その恐ろしさが分かるだろうか?
それを10個。
都市一つ消滅なんて、そんなレベルの威力ではない。

「ところでスターリンちゃん。
何処に撃つのか決めたの?」
「それなら簡単よ。
見せしめの意味を込めて――ここはどうかしら?」

スターリンは指で、壁にかけた大きな世界地図の一部を指し示した。
そこは176万人の人間が住んでいる――ヨーロッパ有数の大都市。




一章 おしまい



ナポレオン(´・ω・`) これなんて無理ゲー
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  1. タイトル(´・ω・`)眠たい ~二度目の修正は明日本気でやる~

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    1. タイトル(´-ω-`)パルメの眠り~創作の再誕 welcome to next tomorrow~

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    2. がーんだな、nextとtomorrowで被ってしまった。
      タイトル(´-ω-`)パルメの眠り~創作の再誕 Welcome to TomorrowWorld!~

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    3. (´・ω・`)修正完了~次は18禁小説に本気出す~

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