【魔女娘戦記】 二章 プロローグ  第13話  軍隊が最も嫌がる戦いの仕方

6 件のコメント :

公開日: 2014年8月5日火曜日 自作小説 魔女娘戦記

にゃにゃ?  恋のライバル登場の予感にゃ?


前にゆっくり戻るよ!  ゆっくり次に進むよ!


魔女娘戦記



後世の歴史家ウリ・マンセーはもう何も語らない。
 ウリ・マンセーヽ(´Å`●)ノ「冒険者に当時、存在したソウル王国の事を聞いたら」 

 読者(`・ω・´)「?」

 ウリ・マンセーヽ(´Å`●)ノ「全部、李氏朝鮮や北朝鮮が元ネタの失敗国家と言われて訳が分かりませんでした。
李氏朝鮮ってなんですか?
北朝鮮って、朝鮮半島の北を指す意味なのに何を言ってるのかさっぱり分かりません。」 

 読者(`・ω・´)「そこを調べるのが歴史学者の仕事ですお。」


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何度も言うように、ソウル王国は最貧国中の最貧国。
最貧国になる事で、戦争を避けてきたような半島国家。
食料の現地調達が絶望的だから、オーク中帝国は現代のように(といっても馬車や人力)兵站ネットワークを築き上げ、後方の本国から延々と物資を運ばないといけない。補給部隊は主に物資を集積した集積所を幾つも作って経由して、朝鮮半島に膨大な物資を運ぶ事になる。
オーク中帝国 → 集積所 → 集積所 →集積所 →集積所 →集積所 →集積所 → 朝鮮半島
海経由で物資を運んだ方がコストが安く済んだりするけど、海の制海権はリザードマンが握っているので、オーク中帝国は海での戦を避ける傾向にあるため、船を出さない。
200万匹の膨大なオークを使っての、ひたすら地道な輸送が、オーク中帝国の強みダニよ。
あと、この図だと分かり辛いけど、補給部隊は同じ集積所の間を往復させて運用しているダニ。
その方が、道に慣れて効率が良いし、集積所に訪れる顔ぶれが同じ補給部隊になって把握しやすいダニ。



オーク中帝国第1321兵站中隊の200匹のオークは、ちょうどソウル王国とオーク中帝国の国境付近を馬車とともに通過し、補給物資をぎっしり搭載した馬車と、背に巨大なリュックを担いで、集積所へと向けて歩いていた。
彼らの隊長を勤める太ったオーク、ブラー大尉は将校で偉いから何も持たずに、馬に騎乗して部隊を指揮している。
指揮といっても特にやる事はない。
ここは戦場ではないと、思い込んでいるから、部下達に長い縦列を作らせて歩かせているだけだ。
あとは休憩の時に叫んで命令して、部下に宿営の準備をさせるだけ。
その時も防御用の陣形を取らずに休む。
そんな仕事内容をやる豚だから、いまいちやる気はない。
補給部隊の隊長の役職を回された時点で、オーク中帝国内での軍人のエリート街道を閉ざされたようなものだし、ここにいる兵士達は兵役を課されただけの素人。
戦闘なんてしたら短時間で壊滅する事は間違いなしの民間人達である。
そんな素人だから、物資を運ぶだけの単純で、誰でも出来る仕事を任されている。
払われる給料も、誰でも出来るからこそ超低賃金。
部下達の日給は、日本円の価値で換算すると、日給300円くらい。一ヶ月働いて1万円になる。
軍隊を離れたら、生活できずに犯罪者になるしかない賃金レート。
オーク中帝国兵(新兵) 日給300円
エリートオーク兵 日給3万円
ソウル王国兵 日給270円
(参考資料   現実に存在する韓国軍)
この世界では、とっても命の価値が安いダニ。
命の価値が安いから、気軽に戦争という事業を行えるダニ。
今回の事業が成功すれば、女冒険者という世界最高峰の資源が手に入ってスッキリーできるダニ。
逆に現実だと、中国辺りも人間の命の価値が上がりつつあるから、大規模な戦争を起こすのが困難になりつつあるダニよ。
戦死した遺族への対応をおなざりにすると、国家転覆しかねない状況においやられるダニ。
現実の戦争は、コストが高くなり過ぎて、史上最悪の財政赤字を産みだす糞イベントになり果ててしまったダニよ・・・・
「ぶひぃー。
楽な仕事ぶひぃー。
でも、女の子が居なくて辛いブヒィー。」
部下達は荷物を持って苦しんでいるが、馬に乗っているだけのブラー大尉は楽だった。
あとは平穏に、このまま戦闘も起こらずに仕事をやり遂げて、家畜小屋で繁殖させた女の子を抱けたらいいなと思うくらい。
もう本当、やる気の欠片もない腐った豚だった。
オーク中帝国は賄賂が隅々に行き届くほどに腐敗しているから、このやる気のない豚でも、ネや金があれば出世できるダニよ。
それゆえに、この豚の主な仕事は、  物 資 や 金 を 横 領 し て 着 服 す る の が メインの仕事ダニ。
実際に運んでいる物資が3割ほどどこかに消えていて、金銭に代わってしまってやばいダニ。
オーク中帝国軍の最大の敵は、この腐敗と断じても良いくらいダニ。
冒険者よりも、政治的な腐敗が大活躍して、人類の生存に貢献している有様ダニ。
「でも、戦場がうらやましいブヒィー
可愛い女の子とゆっくりしたいブヒィー。
豚顔だらけの軍隊は暑苦しいぶひぃー」



彼らが森の中の狭い道を細い縦隊で通っていると、前方に障害物があった。
「ぶひぃ?」
その障害物は、ひたすら巨大な岩。
しかも数にして10個。
どれほど巨大かというと、一つでも道を防げるのに、道に何か恨みでもあるのか?!と言いたいくらいに、道の横も岩で満たされていた。
これじゃ通れない。
岩を撤去するか、森を破壊して新しい道を作るかでもしないと駄目ダニよ。
補給部隊がそんな余分な装備を持っている訳がないから、ここを通るのは諦めるしかないダニ。
「困ったぶひぃ。」
こうして、補給ルートの一つが潰れて、ブラー大尉達は遠回りで集積所を目指す嵌めになったダニ。





ブラー大尉は、集積所に向かうために引き返し、森の中にある別の道を通る事にした。
そこも周りが森の木々で覆われていて、道が狭い。
200匹の兵士達に疲労の陰りが見え始めている。
重い荷物を持ちながら、延々と歩くという重労働をやっているから、何処かで休憩しないと倒れてしまうダニよ。
でも、彼らが道を歩いていると、今度は道の先にとんでもないものが見えた。
死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体岩
                                                   岩
道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道道岩
                                                  岩岩
死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体死体岩岩岩
道の周りに100匹くらいのオークの死体を、串刺しにして放置してある。
しかも、道の真ん中に巨大な岩があって、道が防がれていた。
よく岩を見ると、オーク中帝国の漢字でこう描かれている。
【次は貴様がっ!
この番だッ!
豚肉どもがぁっー!】
ブラー大尉は冷や汗を流した。
ここって安全地帯だと思ったら、普通に敵部隊があちこちにいる戦場じゃね?って。
軍隊は、予想外の場所が戦場になると、精神的に動揺して、各個撃破されたりする事がある。
戦場で、敵軍の精神にダメージを与えると、有利に戦えるダニよ。
冒険者は、全員がアイテムボックスのおかげで、それぞれが動くコンビニ状態ということもあり、敵地で孤立しても補給だけは万全だから、こういう破壊工作が長期的に可能な人達ダニ。
大きな岩 → アイテムボックスに保管してあったのを取り出して、100万馬力パワーで投げて短時間で道を防いだ。
オークの死体 → 10年前のソウル出兵の時の、オークの死体をくし刺しのままアイテムボックスに保管して、今回設置した。
ブラー大尉は、この場から離れようと、縦隊状態になっている部下達に逆方句に向かうよう指示しようとしたら・・・暗い森の木の上から、1本のビームが飛んで来た。
比喩ではない、恐ろしいエネルギーを籠めた光の塊だ。
光の速度で迫る物体を誰も認識できる訳もなく、ブラー大尉の頭を貫通。
脳味噌を破壊されて即死だった。
ブラー大尉の遺体は、馬から落馬して地面へと倒れる。
部下のオーク達は、ブラー大尉が殺された事で動揺し、荷物を放り出して来た道を、急いで走って戻る。
もともと、補給部隊に回される時点で、訓練も全く足りてない雑魚兵士。
どこかに敵兵が隠れ潜んでいると思うだけで逃げちゃうダニ。
国の大義なんてどうでも良いと思っているから、士気が低いダニよ。
そして、彼らは幸運な存在だったダニ。
ここで荷物を放りだなかった場合、帰り道を大きな岩で封鎖されて皆殺しにされていたダニ。


オーク達が遥か向こうに逃げた後、ビームが飛んで来た方向の森の中から、1人の人型のロボットが出てきた。
身体が全て無機物な人工物。
電気を通しやすそうな材質の短い銀髪。
身体の表面の皮膚は、肌色に塗装しているだけで、プラスチックみたいな何か。
目玉はビームを撃つための機構つきのガラス球に似た球体。よく見ると、顔にホクロに偽装した超小型カメラがある。
「今日ハ、荷物ガ、タクサンデ、嬉シイデス。
ドーモ、アリガトウ。」
口から出る声も、人間には出せないような機械音声・・・と言いたい所だが、機械音声の元になった声のサンプルがあるはずだから、プロの声優が努力して演技すれば出せる不気味な声。
「デモ、人間ノ食い物ダラケデ、悲シイ。
オイル、ガ、欲シイデス。」
このロボットの事を、この世界では機械人間と呼ぶ。
現在のアメリカ大陸に大量に生息して、他の地域には干渉しない孤立主義の道を歩んでいる種族。
こんなところにいるはずはないのだが、冒険者はいろんな種族を選択可能だから、機械人間さんもそれなりにいる。
最大の問題はッ!
このっ!
車輪すらまともに作れない最貧国(ソウル王国)で生活しているからッ!
数年も生活すれば、まともに整備できなくて、壊れちゃう事ッ!
ハイテク製品(兵器)は、整備しないと故障率が上がりすぎて運用できない!
アメリカ大陸に行けば、オイルと電気とネットで満ち溢れた素晴らしい生活が待っているが、戸籍ないから殺されるし、そもそも海は塩水の塊だから機械には辛い。
その上、制海権をリザードマン達が掌握しているから、アメリカ大陸に到達する前に沈められて殺される。
そんなかわいそうな人達だった。
「機械ノ身体ハ虚シイ。
早ク、文明ヲ発展サセテ、電気ト油マミレ、ノ、生活ガシタイデス。」
朝鮮半島が高度な文明を保有する国家にならないと、幸せはやってこないダニ。
でも、現実の朝鮮半島はマンホールに落ちる飛行機、沈む水陸両用車、車内に消火剤が撒かれる戦車などが実在する国だから・・・・絶望的だったダニ。
彼に幸せな日はやってくるのだろうかっ!?



あとがき

次の2章を丸ごと書きあげてからupするから、次の話は2カ月くらいかかると思うお。


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6 件のコメント :

  1. おーっ!
    新種族!しかも強そうだ!

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    1. (´・ω・`)現時点での設定

      ロケットフィンガー(指が全部伸びて、相手に刺さる
      眼からビーム
      散弾を回りにばら撒いて自爆。その後、毒ガス散布
      100万馬力パワー(適当

      電気を補給しないとすぐに動かなくなる(ドーン

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    2. 逆にいうとアメリカではこんなチート種族が潤沢な資源と先進国文明なんですね。わかります。

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    3. (`・ω・´)その代わり、命の価値が高いから、戦争なんてできないでござる。(ハイテク兵器はコストが高すぎる

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  2. パルメどんが、燃えている!

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