【Elona かたつむり観光客の悲劇 】  第13話    死体は神様への捧げ物・・・・大量虐殺だぁっー!(後編) 

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公開日: 2014年8月16日土曜日 Elona 自作小説


Elona かたつむり観光客の悲劇 】 


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王都には塊の怪物が溢れて次々と分裂し、駒のキングが次々と他のチェスの駒を召喚して、大量虐殺をやっているらしい。
さっきから、人間の悲鳴と、モンスターの悲鳴の両方が聞こえるから、街を守るガードとの戦闘が勃発しているんだと私は思った。
丸焼きの少女が凄く美味しい。むしゃーむしゃー、ゲプッ。
そろそろ機械の神マニに肉を大量に捧げるための儀式をやってみようと思う。
ティラノ君が次々とこちらに運んでくれるので、捧げる肉には困らない。
マニの祭壇(アダマンタイト製)に捧げるだけでいいから、楽な作業だ捧げるだけで肉が消えていく・・・・あ、今のは人肉だ。勿体無い。
人肉は食用に限る!(キリッ

「ぎゃうっ!ぎゃうっ!」
おお、ティラノ君が肉をたくさん持ってきてくれた。
どれも重そうだったり、人肉だったり、石で出来ていた駒の肉で量が素晴らしい。
食べる分の人肉を除いて、全部捧げておこう。
早く、幸運の神を信仰したい。こんな機械オタクな神様なんて大嫌いだ。
塩を自動的に防御してくれるアンドロイドをくれなかったら、本当にゴミのような神だと私は思う。
「だ、だずげ・・・・あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!! 」
肉を一つ捧げては、唾を吐く。人の悲鳴が聞こえた。
「ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイっ!!!!!!!」
肉を二つ捧げては、あくびをする。モンスターの断末魔が遠くに響いていた。
肉を十捧げては、血まみれになった祭壇を見て笑う。
肉を百捧げる頃には、王都の出入りする門が魔法で作られた石の壁で塞がれて、中から誰も出る事ができなくなった。
肉を千捧ぐ頃には、捧げる肉が全てなくなった事に気がついた。そして、ティラノ君が王都から出る事ができなくなった事にも気づいた。
ティラノ君が出られない。つまり、肉を持ってくる仕事ができない。困った。
「ぎゃううううううううううううううううううううううううううううっ!!!!!!!」
ティラノ君が困って泣いている声だ。どうしよう。
壁を掘った事がないから、力で壁を破壊できない、
マニに捧げる肉もこちらに来ない。困った。困ってお腹が空いたから、食べるために残した生の人肉を食べてみた。むしゃーむしゃー。




第13話    死体は神様への捧げ物・・・・大量虐殺だぁっー!(後編)   




壁を破壊するには、どうすればいいか人肉を食べながら考えてみる。血が溢れ出てジューシー。
手裏剣、パンティーは物理的な破壊力がないから駄目だろう。
魔法で破壊するのが一番良いと思ったが、無機物に対して物理的な破壊を伴うのは、火の魔法しか思いつかない。
火で壁を破壊すれば燃えて・・・・そのまま王都は燃えてしまって大変な事になる。これは困った。
殺人の罪は軽いが、放火は史上最悪クラスの大罪だから出来ない。
街は核兵器で吹き飛ばしても、謎の魔法で半月で勝手に完全に復興するが、放火した炎だけは残り続けるから大罪扱いになっていて困る。
どうやってティラノ君を救出すればいいか分からない。
「ぎゃうううううっ!!!!ぎゃうううううっ!!!!!!」
私の魂の相棒が泣く声が辛い。むーしゃーむしゃー、ゲプッ。
人間の悲鳴やモンスターの断末魔が相変わらず聞こえてくる。王都の各地で激しい激闘をきっとやっているんだろう。
ティラノ君が間違って攻撃されてないか心配だ。
あんなに巨大で愛らしい顔をした恐竜が攻撃されるなんて思わないが、見えないから余計に心配だ。むしゃーむしゃー、ゲプッ。



・・・・・・私は、この事態を解決する方法を思いついた。人肉を食べ終えたら閃いたのだ。
帰還の魔法で自宅に帰れば、ティラノ君も一緒に自宅へと空間転移するはずだ。
マニへの捧げ物は千くらい捧げたから、たぶん大丈夫だろう。
あとで塩自動防御アンドロイドをきっとくれるはずだ。
そう思った私は帰還の魔法を唱える。
この魔法のおかげで自宅に帰るのが楽で素晴らしい。緊急事態が発生しても逃走用に使えて最高だ。
祭壇もこれで一緒に運べば完璧である。    ブチュンッ(何かが潰れる音がしている)
帰還っ!(キリッ     プチプチッブチュンッ(どうやら、この音は生物が潰れる音のようだ。)
【祭壇が信じられない程に重すぎて重量オーバー】
・・・・困った。どうしよう。祭壇をこんな所に置いたら、誰かが持っていくのは間違いない。ピキピキ・・パリンッパリンッ (硬い何かが割れている。)
祭壇は非売品だから超貴重なアイテムだから、失くしたら嫁に怒られる。 
持っていくにはティラノ君が必要だ。私では祭壇を持ちながら移動させる事ができない。今のように祭壇の重量で潰れたカタツムリが出来るだけだ。
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!
身体が痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!
身体が潰れて動けないいいいいいっ!!!!!!!!!!!!!!!!真っ二つになってるうううっ!!!!!!!?!!
逞しい殻ざんまで壊れたああああああああああああああああああああああっ!!!バラバラになってるうううっ!!!!!!
ティラノ君に助けて欲しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!いだいいいいいいいいいいっ!!!!!
・・・・・・ふぅ、悲鳴を上げたら落ち着いた。
死なない程度のダメージだから、まだ大丈夫だった。ティラノ君の救助を待てば安心だ(キリッ
「ぎゃうううううううううううううううううううっ!!!!」
困った。ティラノ君も助けが欲しい状況らしいから、どっちも動けない。
仮に黒猫ちゃんがいたとしても、祭壇を持ち運ぶ事ができないから駄目だ。
祭壇が重くて息が苦しい。今日はなんて嫌な日なんだ。きっとマニに改宗した私への幸運の神様の天罰だと思う。これだからマニはゴミなんだ。ぷんぷんっ!
用済みになったら改宗するっ!ぷんすかっ!ぷんすかっ!



・・・・状況は進展せずに3時間が経過した。王都からはティラノ君の悲鳴と、モンスター達の声しか聞こえない。たぶん、人間が全滅したのだろう。弱い弱い。
相変わらず、私の身体は超重たい祭壇に潰されて、ぐちゃぐちゃなままだ。
ああ、肉を食べたい。家に帰りたい。
自然治癒が働いているおかげで致命傷じゃないが、動けないのが辛い。
王都から何か大きい声が聞こえるだけだ・・・・。若い人間の少女の声が聞こえる・・・・。
「今からモンスターを駆除するために大型の核爆弾を使用しますっー!既にシェルターに避難済みだと思いますが、30秒以内に王都周辺一帯から逃げてくださいっー!」
・・・・核爆弾っ?
ぎゃああああああああああああああああああああああああっ!!!!!
最低最悪の爆弾だあああああああああああああっ!!!!!
速く逃げないと死ぬうううううっ!!!!!!放射能つきだから最悪だああああっ!!!!!!
「カウントしますっー!30、29,28,27,26,25,24,23,22」
逃げたいいいいっ!!!!!でも、身体が潰れて動けないいいいっ!!!!!
この邪魔な祭壇を誰かどかしてくれえええええええええええええええっ!!!!!!
こんなところで放射能を大量に浴びるのは嫌だあああああああああああっ!!!
「20っ!私は魔法で退避するから、ここでカウント終了ですっー!」
もう駄目だあああああああああああああああああああっ!!!!!
核爆弾で死ぬのは初めてだから怖いいいいいいいっ!!!!
きっと、放射能でエーテルの浸食みたいになりそうで怖いいいいいいっ!!!
ぎゃああああああああああああああああああああああっ!!!!
空間が真っ白になったと思ったら、眼が見えないいいいっ!!!!!!!!
全身が熱くて痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!
王都の壁が盾になったせいで中途半端に死ねてないから余計にいだいいいいいいいいいいいいっ!!!!
トドメをざじでええええええええええええええええええっ!!!!!!!!!
口が焼けて魔法を詠唱できないいいいいっ!!!!!!!!!!
殺じでえええええええええええええええええええええっ!ブチュンッ
【私を馬鹿にするものは天罰が下る。だが、最後の最後に私の祭壇に潰されて死ねて幸いだったな(ニヤリ
マニを馬鹿にするものは、マニの天罰が下る事を知れ。
あと、魂は機械部品の材料だ。】



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