★22話の狐娘「銀行で騒いだらダメなんじゃよ！」

12 件のコメント :

公開日： 2017年4月11日火曜日 【もふもふ・きつねっこぉ】 自作小説 自作挿絵

(´；ω；｀)狐耳で帽子すら被れん

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)ひでぇ絵だな！？
というか下着だろ！これ！

(´；ω；｀)モフモフしたい

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)変態か！？

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「ここが銀行アル！皆が大金を預けたり、逆に預けたお金を受け取りに来るネ！」

銀行という場所に、ニャンタン達は訪れた。高層ビルの１階にあり、入口には多くの大型の機械が並んでいる。機械が次々と現金を吐き出して、利用客が受け取っている様子から……金融取引まで、かなり自動化が進んでいるんだなとニャンタンは理解させられた。
機械のおかげか、銀行で働いている人間の数は15人くらいで済んでいるようだ。しかし、ニャンタンが一番気になったのは――

「……なんか、大金を動かす場所という割には……警備が手薄のような……？警察官立寄所って書いていても、警察いませんし……」

「銀行の支店には、大した金額は置いてないアル。銀行に預けられた金のほとんどが、天下をグルグルと回っているアルね。金庫の中に入っているのは、大抵、書類よ。強盗が持っていても価値がないネ。
それに銀行が悪い人間に襲撃されても、すぐに警察がやってくるから無問題ヨ」

「まるで強盗した事があるようなセリフ……？」

「銀行を襲うなんて不効率アル。ほとんどの現金が機械の中に入っているから、引き出すのに時間がかかる上に、数千万円くらいしか入手できないネ」

「やっぱりやった事があるんですか！？銀行強盗！」

「やった事はないアル！これは本当ネ！銀行強盗はリスクが高いアルよ！ほら、あそこに監視カメラがあるネ！天井に付いている黒くて丸い小さい物体が監視カメラあるヨ！」

「えと……監視カメラ？なんですか、それは……？」

「あのカメラは、ニャンタン殿とアタシがこうやって一緒にいる姿を記録しているアル。銀行強盗したら録画されて警察の手に渡るヨ！それに、入口近くのあの男性社員の机をよぉーくみるアル！」

「はぁ……？」

「机の下に、木刀がこっそり見えているあるネ！ナイフくらいの武装で銀行強盗をしたら返り討ちにあうアル！」

「やっぱり銀行強盗の経験があるんですか……？」

「そんな事ないヨ！？銀行強盗したら、カラーボールをぶつけられて、全身が真っ赤になったり、真っ青な外見になったりして、どこに逃げても目立つから逮捕されるアル！
銃器で武装でもしてない限り、銀行強盗は大変ヨ！
警察への通報スイッチがあるから、警察もすぐ来るアル！」

リーファの口調から銀行強盗をした事はなくても、銀行を襲って利益を得られるかどうか、一応調べたんだなとニャンタンは判断した。
ニャンタンが怪しそうな目線を向けたまま黙っていると、リーファが言葉を続けて墓穴を掘ってくる。

「銀行強盗は大変すぎるヨ！以前、ブラジルの銀行を襲撃した犯罪集団は酷い事になったアル！」

「どんな感じに酷い事になったので？」

「地下トンネルを掘って、銀行の警備員すら買収して、銀行から多額の現金を盗んだヨ！でも、犯罪集団は目的を達成すると、分裂して内ゲバを開始する脆い存在アル！
内ゲバの果てに警察に通報して、いろんな悪党たちに狙われて殺されて、銀行強盗した奴は散々な目にあってあの世行きネ！」

「治安が悪いにも程があるでしょ！？」

「大丈夫アル！ブラジルは遠いアル！それにここの銀行には警察はいないネ！
入口に警察官立寄所って書いてあっても、実際に警官が訪れるシーンなんて一回も見たことないアル！だから、大声で銀行強盗ネタを話しても大丈夫ネ！」

大声で、銀行強盗、銀行強盗と言っていたせいか……店の外から警備員がやってきた。

「あー、君たち。迷惑だから外に出ていってくれないかな？」

★★★

(ﾉﾟωﾟ)(ﾉﾟωﾟ) なんでブラジルの犯罪集団は壊滅したの？

　　∧_∧
（´・ω・｀)……銀行を襲って金を得るという目的を達成すると、犯罪組織を維持する意味がなくなってバラバラになるから。
当然、強盗仲間に分け前なんて払わない。作戦が終了すれば用済みだもの。少人数が盗んだ金を持ってトンズラよー。

(ﾉﾟωﾟ)(ﾉﾟωﾟ)なんて酷い一言…… 

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