30話「犬さん、モッフルを3万匹のゴブリンにぶつける」
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公開日: 2016年11月8日火曜日 ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ! 自作小説
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二章 ゴブリン略奪共同体40万 VS 獣人50人
【ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!】 ☚纏めたページ
困った事になった。
一瞬、この状況を逆手にとって……モフモフ村にいるセバスチャンに命じて、獣人を全て避難させてブラッドイーターを放置する作戦も考えた。
しかし、その策だと拠点を失って、獣人達の支持を失うし――モフモフ村が陥落したという情報がエルド帝国に流れたら、近隣にいる人間の軍隊がうじゃうじゃやってきそうで、余計に面倒である。
ブラッドイーターを始末する難易度も高すぎて大変なのだが、村の西には、恐ろしい量の人間の村と都市があって道が整備されている。
ゴブリンより人間の軍隊の方が進軍しやすい、本当に迷惑な交通インフラの充実っぷりなのだ。
こうなったら、ブラッドイーターと雌雄を決するしかない。
という感じに……僕は、目の前にいる赤い狐耳の少年にそんな内容を話した。
確かモーニャンの弟のはずだ。十歳児のモーニャンよりも、背丈が遥かに大きいから違和感がある。
だが体格が良いのは利点だ。タフでないと大事な仕事を任せられない。
「……という事で、僕たちは村を守るために戻るから、狐班だけで妨害工作を続けてくれ」
「いやいや!!たった10人でどうやって妨害しろって言うんだよ!?」
「一人でも味方を死なせたら半殺しにするから、死なない程度に頑張るんだ、モッフラ」
「俺はモッフルだよ!?
完全にっ!無理無理無理ィィィィ!!
あいつら3万匹もいるんだろ!?」
「3000匹くらい落として殺したから、もっと少ないぞ」
「大して変わんねぇよぉぉぉ!!」
「いいか、モッフル。
あいつらは……僕達が何人いるのかも把握していない。
継続的に嫌がらせを続ければ、連中は頭を悩ませてストレスを溜め込んで作業効率が悪くなるんだ。
だから無理せず、頑張れ。部隊編成変えて、弓兵5を一時的にプレゼントするからさ」
「いや、俺一人だと何処をどう攻撃すればいいのか分からないんだけど!?
長距離狙撃とかできないし!」
「交信術で、敵軍の弱点を教えるから頑張れ。
モッフル、ここが頑張りどころだ。英雄になればきっとモテモテになるぞ?
艶が良い尻尾も、大きなモフモフな尻尾も、全て君のものだ」
『犬さんが嘘言ってるお』
『狐娘を独占する気満々な時点で、誠意の欠片もないな……うむ』
「無理無理ぃぃぃぃ!ワァンの旦那以外にあんな芸当無理ィィィィィ!」
「ほ、ほら、食料を集積している場所を教えるから、そこに火矢をかけるだけで良いんだぞ?
遠距離攻撃メインの作戦ならリスクないだろ?」
「ゴブリンの弓兵怖い!ワァンの旦那が真っ先にあいつらを潰してくれないと反撃されるだろぉぉぉ!
俺が指揮したら包囲されて殲滅されると思う!」
「中国の超偉い孫子さんが言いました!
放火って最強だよな!ちょっと燃やすだけで燃え広がって楽勝だぜ!
火攻めは良い戦術なんだぁー!って言ってた。
モッフルにもきっと出来る、頑張れ。
モッフルが信じるモッフルを信じるな、僕の信じるモッフルを信じろ。
ヘタレなモッフルを捨てて、モフモフで勇敢なモッフルになるんだ」
「いや無理無理!無理すぎる!難題すぎて死ぬから!」
モッフルは未だに自信がないようだ。
……うむ……尻尾は立派な癖に、意気地がない奴……。
でも、モッフルに頼まないとナポル少将の部隊が何をやらかすか分からないし……。
今は根性を鍛え直す時間もない。
うーん、どうすればいいのやら――僕の脳裏に名案が思い浮かんだ。
「分かった!モッフル!
作戦の難易度を下げてやるから、3時間ほど、そこで尻尾の手入れでもしながら待ってろ!」
モッフルは僕が何をやろうとしているのか、さっぱり理解していない顔だった。
~~~~
「敵の将軍ナポルを狙撃してきたぞ!
これで難易度が劇的に下がったはずだ!
あいつらは混乱しすぎて、もう指揮系統がグチャグチャだ!」
3時間後、僕はモッフルの元へと戻ってきた。
ナポル少将を殺した帰り道に、ゴブリンリーダーを4匹ほど狙撃したから、余計に混乱しているはずである。
……ブラッドイーターが居ないから、誰でも殺し放題。
なんて楽な戦場なのだろう。ナポル少将はテントの中にいれば狙撃されないと思っていたようだが、こっちには暇を持て余している邪神どもがたくさんいる。
当然、どこに潜んでいようが、逃れることなど出来はしないのだ。
「えぇぇぇぇぇ!?こんな短時間で戦争が終わった!?
ワァンの旦那すげぇぇぇぇぇぇ!」
「いや、終わってないぞ、モッフル。
後始末、頑張れ」
「な、なんか、俺でも出来る気がしてきた!」
……弱い者虐めができると分かった途端、これである。
指揮官としては素晴らしい素質を持っているのかもしれない。
モッフル個人はヘタレだが、きっと無理せず戦ってくれるだろう。
……出世できないタイプだなぁと思ってごめんなさい。こいつは臆病だが、仕事がちゃんと出来る臆病者だ。
「よし、その調子だぞ、モッフル
矢が足りなくなったら、戦略輸送部隊が運搬してくるから、死なない程度に適当に頑張れ。
敵軍の手薄な場所を教えるから、ちゃんと交通インフラも壊すんだぞ……と言いたいが、僕が居ないと岩を量産できないから、遠距離からの嫌がらせだけで良いぞ」
「おお!分かったぜ!ワァンの旦那!」
『たった10人で3万人を足止めさせるなんて……酷いっ……!』
『いや、もう、戦争に勝利しちゃっている件』
厄介な精鋭ゴブリンがたくさんいるが……モッフルの武運を祈ろう。
ここに兵力を残して置かないと、作業効率が著しく上昇して、ゴブン街道が再開通しかねないし。
妨害している間は、敵軍は防衛・監視・捜索などに手を費やさないといけないから、手間暇が増えて面倒がるはずだ。
……モッフル、頑張って生き残るんだぞ。
お前が死んだらモーニャンが悲しむ。
ナポル少将の代わりに、有能なゴブリンが指揮権を握って、難易度劇的に跳ね上がる可能性があるなんて事は黙っておこう……。
『犬さん大変だぁー!』
また……悪い新しいお知らせか?
『犬さんに村を燃やされたゴブリン達が集まって、500匹近い大集団になって移動してるー!』
つまり、なんだ?
三つの集団を相手しないといけないのか?
ゴブン街道を開通させようとする3万匹のゴブリン、ナポル前衛集団(将軍を失って大混乱中)
村めがけて進む普通のゴブリン500匹、復讐ゴブリン軍団(仮)
ブラッドイーター率いる精鋭100匹、ナポル別働隊。
……うむぅ……僕が使える兵力がたった50人だから、やれる事が少ないにも程がある……。
もう50人ほど兵士として戦ってくれる奴が居たら、この事態に完璧に対処できるのに……。
大軍を持つゴブリン達が羨ましい。
『この戦争に勝利すれば、きっと兵士が増えるお!』
『も、もっと経済力を付ければワンチャンスという所だな……うむ』
一瞬、この状況を逆手にとって……モフモフ村にいるセバスチャンに命じて、獣人を全て避難させてブラッドイーターを放置する作戦も考えた。
しかし、その策だと拠点を失って、獣人達の支持を失うし――モフモフ村が陥落したという情報がエルド帝国に流れたら、近隣にいる人間の軍隊がうじゃうじゃやってきそうで、余計に面倒である。
ブラッドイーターを始末する難易度も高すぎて大変なのだが、村の西には、恐ろしい量の人間の村と都市があって道が整備されている。
ゴブリンより人間の軍隊の方が進軍しやすい、本当に迷惑な交通インフラの充実っぷりなのだ。
こうなったら、ブラッドイーターと雌雄を決するしかない。
という感じに……僕は、目の前にいる赤い狐耳の少年にそんな内容を話した。
確かモーニャンの弟のはずだ。十歳児のモーニャンよりも、背丈が遥かに大きいから違和感がある。
だが体格が良いのは利点だ。タフでないと大事な仕事を任せられない。
「……という事で、僕たちは村を守るために戻るから、狐班だけで妨害工作を続けてくれ」
「いやいや!!たった10人でどうやって妨害しろって言うんだよ!?」
「一人でも味方を死なせたら半殺しにするから、死なない程度に頑張るんだ、モッフラ」
「俺はモッフルだよ!?
完全にっ!無理無理無理ィィィィ!!
あいつら3万匹もいるんだろ!?」
「3000匹くらい落として殺したから、もっと少ないぞ」
「大して変わんねぇよぉぉぉ!!」
「いいか、モッフル。
あいつらは……僕達が何人いるのかも把握していない。
継続的に嫌がらせを続ければ、連中は頭を悩ませてストレスを溜め込んで作業効率が悪くなるんだ。
だから無理せず、頑張れ。部隊編成変えて、弓兵5を一時的にプレゼントするからさ」
「いや、俺一人だと何処をどう攻撃すればいいのか分からないんだけど!?
長距離狙撃とかできないし!」
「交信術で、敵軍の弱点を教えるから頑張れ。
モッフル、ここが頑張りどころだ。英雄になればきっとモテモテになるぞ?
艶が良い尻尾も、大きなモフモフな尻尾も、全て君のものだ」
『犬さんが嘘言ってるお』
『狐娘を独占する気満々な時点で、誠意の欠片もないな……うむ』
「無理無理ぃぃぃぃ!ワァンの旦那以外にあんな芸当無理ィィィィィ!」
「ほ、ほら、食料を集積している場所を教えるから、そこに火矢をかけるだけで良いんだぞ?
遠距離攻撃メインの作戦ならリスクないだろ?」
「ゴブリンの弓兵怖い!ワァンの旦那が真っ先にあいつらを潰してくれないと反撃されるだろぉぉぉ!
俺が指揮したら包囲されて殲滅されると思う!」
「中国の超偉い孫子さんが言いました!
放火って最強だよな!ちょっと燃やすだけで燃え広がって楽勝だぜ!
火攻めは良い戦術なんだぁー!って言ってた。
モッフルにもきっと出来る、頑張れ。
モッフルが信じるモッフルを信じるな、僕の信じるモッフルを信じろ。
ヘタレなモッフルを捨てて、モフモフで勇敢なモッフルになるんだ」
「いや無理無理!無理すぎる!難題すぎて死ぬから!」
モッフルは未だに自信がないようだ。
……うむ……尻尾は立派な癖に、意気地がない奴……。
でも、モッフルに頼まないとナポル少将の部隊が何をやらかすか分からないし……。
今は根性を鍛え直す時間もない。
うーん、どうすればいいのやら――僕の脳裏に名案が思い浮かんだ。
「分かった!モッフル!
作戦の難易度を下げてやるから、3時間ほど、そこで尻尾の手入れでもしながら待ってろ!」
モッフルは僕が何をやろうとしているのか、さっぱり理解していない顔だった。
~~~~
「敵の将軍ナポルを狙撃してきたぞ!
これで難易度が劇的に下がったはずだ!
あいつらは混乱しすぎて、もう指揮系統がグチャグチャだ!」
3時間後、僕はモッフルの元へと戻ってきた。
ナポル少将を殺した帰り道に、ゴブリンリーダーを4匹ほど狙撃したから、余計に混乱しているはずである。
……ブラッドイーターが居ないから、誰でも殺し放題。
なんて楽な戦場なのだろう。ナポル少将はテントの中にいれば狙撃されないと思っていたようだが、こっちには暇を持て余している邪神どもがたくさんいる。
当然、どこに潜んでいようが、逃れることなど出来はしないのだ。
「えぇぇぇぇぇ!?こんな短時間で戦争が終わった!?
ワァンの旦那すげぇぇぇぇぇぇ!」
「いや、終わってないぞ、モッフル。
後始末、頑張れ」
「な、なんか、俺でも出来る気がしてきた!」
……弱い者虐めができると分かった途端、これである。
指揮官としては素晴らしい素質を持っているのかもしれない。
モッフル個人はヘタレだが、きっと無理せず戦ってくれるだろう。
……出世できないタイプだなぁと思ってごめんなさい。こいつは臆病だが、仕事がちゃんと出来る臆病者だ。
「よし、その調子だぞ、モッフル
矢が足りなくなったら、戦略輸送部隊が運搬してくるから、死なない程度に適当に頑張れ。
敵軍の手薄な場所を教えるから、ちゃんと交通インフラも壊すんだぞ……と言いたいが、僕が居ないと岩を量産できないから、遠距離からの嫌がらせだけで良いぞ」
「おお!分かったぜ!ワァンの旦那!」
『たった10人で3万人を足止めさせるなんて……酷いっ……!』
『いや、もう、戦争に勝利しちゃっている件』
厄介な精鋭ゴブリンがたくさんいるが……モッフルの武運を祈ろう。
ここに兵力を残して置かないと、作業効率が著しく上昇して、ゴブン街道が再開通しかねないし。
妨害している間は、敵軍は防衛・監視・捜索などに手を費やさないといけないから、手間暇が増えて面倒がるはずだ。
……モッフル、頑張って生き残るんだぞ。
お前が死んだらモーニャンが悲しむ。
ナポル少将の代わりに、有能なゴブリンが指揮権を握って、難易度劇的に跳ね上がる可能性があるなんて事は黙っておこう……。
『犬さん大変だぁー!』
また……悪い新しいお知らせか?
『犬さんに村を燃やされたゴブリン達が集まって、500匹近い大集団になって移動してるー!』
つまり、なんだ?
三つの集団を相手しないといけないのか?
ゴブン街道を開通させようとする3万匹のゴブリン、ナポル前衛集団(将軍を失って大混乱中)
村めがけて進む普通のゴブリン500匹、復讐ゴブリン軍団(仮)
ブラッドイーター率いる精鋭100匹、ナポル別働隊。
……うむぅ……僕が使える兵力がたった50人だから、やれる事が少ないにも程がある……。
もう50人ほど兵士として戦ってくれる奴が居たら、この事態に完璧に対処できるのに……。
大軍を持つゴブリン達が羨ましい。
『この戦争に勝利すれば、きっと兵士が増えるお!』
『も、もっと経済力を付ければワンチャンスという所だな……うむ』
遊牧民族を倒すのは大変だって!?http://suliruku.blogspot.jp/2016/09/blog-post_74.html
★(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)放火って凄いんですか?
炎
●(´・ω・`)ちょっとした火が、都市を焼く事すらある。
最強じゃな?
★(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 先生の頭が燃えてるよ!
炎
炎´・ω・`炎 た、たすけて……
復讐ゴブリン団に 良い剣を何本が目立つ奴に持たせる(拾わせる)→上手く誘導して、ナポル別動隊にぶつける
返信削除何十メートルかおきに良い剣とか普通の剣を刺しておけば たどって 復讐ゴブリン団に向かうかなと で お前らのその剣を俺によこせと ブラッドイーター氏がいいがかりつけて戦闘開始に
(´・ω・`)展開はかなり違うけど、名剣を作って何かをするって所までは合っている(この先の展開
削除米大統領選で トランプさんが勝ちそうなんで モッフルさんが負けてもいいのではと
返信削除モッフル(´・ω・`)そんなー
削除フロリダとったら勝っちゃうんじゃないの
削除オハイオ トランプに陥落
削除フロリダもトランプで決まり
削除ジョージアはトランプっぽいから、
削除これはペンシルベニア次第かな?
トランプで決まりそうです 犬さん・・・・・・・ 尻を鍛えるんだ
削除犬(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)そんなー!
削除トランプが勝った模様
削除大国が傍にあるならこの動乱に気が付いてるかどうかを
返信削除オタクに調べさせた方がいいと思うけどな
乱の終焉は次の乱の始まりでしかないから
少なくともまともな国家なら支配の及ばない地域で
弱小勢力が糾合するのは望ましいものじゃないから
その芽を潰しに来る
そうならないように地下に潜伏するなり利益にならない状況で
どう国家の下地を作るかが正直無理ゲーなんよね
利益のある商品を出すなら軍隊来るし
経済規模大きくなると軍隊来るし
周囲がまとまり組織化すると軍隊来るし
何にしても軍隊来るからなぁ
その為にも危険視する国家あるなら
越が呉に朝見し西施を遣わせたように
内から腐らせないとまず無理だろ
それが無理なら自分の国を豊かにしつつ臥薪嘗胆
飢えない程度で重税を貢物として納めないとな
匈奴
削除前漢 犬さん(´・ω・`) 30年戦争のドイツ
(´・ω・`)大変だ、犬さんの人生は詰んでいる。
無茶して頑張るしかないお。
ネタは、上杉謙信とか、フリードリッヒ大王から引っ張ってチートする
いやそこはゴブリンで産業確立して
削除前漢に貢物入れて保護を要求
その後に匈奴かドイツと外交態と拗らせて
ゴブリン領に誘引して二虎強食でしょ
獣人はゴブリン領の後方で細々と力を付けながら
ゴブリンに支配されてる振りすればいいんだよ
犬が宰相になって外交担当すれば問題無し
前漢というか歴代王朝は、キチンと贈り物をすれば、倍返ししてくれたので取引相手としてはまともな筈。今は取るだけで酷いけど。獣人を何人か前漢に送れば解決。
返信削除まあ、華麗に主人公がネタの限りをつくして3集団を無傷で拠点保持し完封勝利、賛美喝采とか無いと信じたい・・・・
返信削除それに主人公チートに依存する集団の未来って(遠い目)
ここは妥協と方針そして発想転換の時ですよきっと。
(´・ω・`)ワシは思うんじゃ。
削除便利な武器作ったら、獣人が逆に不利になるんじゃね?って。
銃とか、内政チートとか、長い目で見れば、数が少ない獣人が不利になるだけでウンコ行為だと思っておる。
少子化問題を解決しないと駄目じゃのう。