15話 「これが米軍を苦しめたベトナム軍のやり方だ!」メルカッツ「な、なんだってー!?」 【本好きの成り上がり(TS)

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公開日: 2016年1月18日月曜日 自作小説 本好きの成り上がり





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1960年のベトナム戦争。
圧倒的な質と物量を誇る世界最強のアメリカ軍相手に、劣悪な装備のベトナム軍が無数のトンネルと地下拠点を作り、罠を張り巡らして対抗したのを知っているだろうか?
ちょうど、今の私の敵は絶望的すぎる格上。そんで戦場が地下空間風の異次元空間だから参考になるなーと思って、色々とパクって見る事にした。
出来ればトンネル掘って地上に出て、村まで逃げるのが最善の選択肢なのだが……ダンジョンの中は異次元。
どこまで掘っても地上に出る事はなく、ダンジョンを覆うのは破壊する事が不可能な真っ黒な壁。
だから、壁を作りまくって時間を稼ぎをしながら、相手を確実に殺せる罠と、時間を稼げる迷路作りにたっぷり三時間かける事にした。
メルカッツ殿、どうか楽しんでもらいたい。
今の私の気分はゲス顔のイギリス紳士さんなのだ。この前、話したチャーチルよりもゲスいぞ?
ふはははははは!

「カグヤ様が笑っているのに怖い……もふぅっ……」

私は手に持っている千里眼の水晶を頭上に掲げ、魔力を流し込む。
これは遠い場所が見える道具。未来世界にはきっと、こんな便利な文明の利器が溢れているのだろう。
メルカッツ。私とエミールが苦労して作った罠に嵌って死んでくれ。
私の信頼を裏切った罰だ……エッチィのとか、痛い拷問とかいけないと思います。

~~~~~~~~~~~~
水晶は、ダンジョンの入口付近の映像を見せてきた。
高価な装備に身を包んだ男達が、ツルハシ片手に壁を苦労して破壊しながらダンジョン内を探索している。

「ちくしょう!あいつ土属性魔法使えたのか!」
「報告になかったぞ!監視役どもは仕事をサボっていたのか!」

男たちは愚痴りながら、次々と壁にツルハシを打ち込んで壊していくと……とうとう男の一人が破壊した壁の先に、細長い通路を発見した。
この通路には、私も特に手を加えていない。

「通路を見つけたぞぉー!」
「あの小娘っ!可能な限り苦しめてからあの世に送ってやる!」
「俺に続けぇー!」

無駄な労働をさせられた男達は、ストレスを発散するために次々と通路へと吸い込まれるかのように走った。
彼らの目に浮かぶのは私への憎悪。その憎しみが彼らの目を眩ませた。
通路の先にある木の扉を勢いよく開け、十数人の男達が警戒もせずに部屋へと突撃する。そこに居たのは――

「「うわぁぁぁぁ!!!」」

カミカゼ・オーク。それは爆発物(ダイナマイト)を装備した迷惑モンスターの群れだ。
ダイナマイトは愛人に三百億円貢いだ事で有名なノーベル先生が開発した最強最悪の兵器。
その威力たるや、国を壊し、山を崩すと、史実でも大評判である。
しかも、ちょっとした衝撃で大爆発を起こす特別仕様。
カミカゼ・オーク達は口々に叫び、ノーベル博士が発明したダイナマイトを殴って起爆させた。

「「オークキング万歳っー!」」
「「オークに栄光あれぇー!」」

部屋が圧倒的な連鎖爆発に包み込まれた。
閉鎖空間に近い環境のせいで、爆圧が高くなり、十人の男達がその場で肉片と化して無残に死亡。
生き残った奴らは手足が吹き飛び、出血ダメージの蓄積であの世行き。
よし……私の考えた作戦は大成功だ。
ダンジョン内にいるカミカゼ・オークをエミールに無理して集めて貰って作り上げた『カミカゼ・オーク部屋』が最大限の効力を発揮してくれて嬉しい。

「僕……あの豚を捕まえるのに何回か死にかけましたよ……もふぅ……」

創作って楽しくて素敵。
本で読んだブービートラップを思い出して再現して、敵を蹴散らすの楽しすぎて中毒になりそう。
経験値まで入手できたし、とっても都合の良い展開だ。
千里眼の水晶は、生き残った男達が口々に悔しがる光景を映し出している――

「クソったれぇー!あの女っ!」
「やりやがったなぁー!」
「ダンジョンそのものを罠にするなんてありえないぃぃぃぃぃ!!」
「これがカグヤ聖帝の力だというのかっ!おそロシア!」

……ベトナム戦争を経験したアメリカ軍人みたいな反応だ。いや、実物見たことないけど。
一番最初のトラップで、最大限の損害を出してやろうと思って、カミカゼ・オークを集めまくってみたが、ここまで上手く行くと笑えてくる。きっとベトナム民兵の皆さんも、この爽快感をアメリカ兵吹き飛ばしながら実感したのだろう。
よぉーし、寄生生物ども、どんどん私の罠を堪能してくれたまえ。
数だけはたくさんあるぞ。たくさん。
こうやって水晶見ている間も、二階層を迷路化して、エミールに集めてもらったアイテムで罠を作りまくってる私がいる。
創作活動って楽しぃー。本で覚えた事を実践するのって最高。
ああ、なんで前世の私はもっともっと本の知識を有効活用しなかったのだろうか?
知識欲だけで満足するなんて小さい奴だ。

「俺は不死身の男だぁー!ユルサァン星人に栄光あれぇー!」
「俺は負けねぇー!負けないぞぉー!突撃ぃー!」
「カグヤ聖帝を殺すのは俺だぁー!」

そう言ったのは、全身が岩で構成されたゴーレム達だった。茶色の硬い皮膚を持ち、圧倒的な防御力を誇る。
寄生生物だから武人としての教育が施されているのか、彼らは勇敢、いや無謀にも通路を遅い足で進みまくる。
その先にある扉の前で立ち止まり、恐る恐る扉を開いた。すると――部屋の中を満たしていた黄色い液体が通路に流れ込んでくいく。
硫酸だ。部屋の中にあったのは硫酸のプールだ。

「熱いぃぃぃぃぃ!!!うあぁぁぁぁぁ!!!あちぃぃぃぃぃ!!」
「なんだこりゃぁぁぁぁ!!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!!」

硫酸によって溶かされて死にゆく五人のゴーレム達。
彼らの仲間達は、通路の遠くから悲しそうな眼で仲間の死をみつめ続けるのだった……。
うーん、硫酸グロイ。体の表面を焼きまくるから死体がグロテスクになる。

「あの液体、こんなに凶悪だったんですね……カグヤ様」

隣りで大量のアイテムをドサドサッと地面に落としたエミールが、狐耳を下に垂らして話しかけてくる。
ああ、そうさ。硫酸はとっても危ないんだ。
現実の『硫酸』は大火傷させるだけだが、エロイナ世界の硫酸は違う。
文字通り、相手を溶かして死に至らしめるエイリアンの胃液のような硫酸なんだ。
たぶん、未知の物質が含まれていると思う。
暇ができたら化学実験して検証してみよう。知的好奇心が湧いてきた。

「確か……次の罠って?」

うん、後の罠は、単純な落とし穴。
簡単に作れるから、一時間あれば五千個くらい作れて使いやすい。
人類史的に見ても、これほど使い古された罠は他にはないシンプルさだ。
穴の底に、錆びた剣、槍、岩で作ったトゲトゲなどを置くだけで、落下した相手に大ダメージ。経済的だ……。

「カグヤ様?誰に話しているんです?」

作業を手伝って貰っている君に話しているんだ。
落とし穴は便利でな。
そこに罠があると敵が判断すると……警戒してゆっくり行動するから、私達が使える時間が増えて有利になるという利点がある。
ベトナム戦争でも、地雷原を回避するために進行速度が落ちた米軍は、ベトナム兵の餌食になって殺されたんだ。
スピードと時間は金なりという造語を作っても良い。
こちらにもう少し物量があれば、ゲリラ戦やりながらトラップをもっと有効活用できる気がするが……戦闘では私は素人。
あんまり自分を過信するのは良くないか。

「さすがカグヤ様っ!博識です!
今までの適当な推理っぷりとは違います!」

エミールの狐耳がピョコピョコ動いている。心の底から感心して喜んでいる証だ。
ああ、……私は幸せだ。
創作意欲を満たせると同時に、エミールに褒めてもらって承認欲求まで満たせるなんて最高だっ!
今の私の気分は、ベトナム戦争を指導したホー・チ・ミンさん!
私はゲリラ戦の王者になる!正面決戦避けて、嫌がらせする戦いは私に向いているに違いない!
さぁ!死ぬが良いアメリカ軍……じゃなかった魔族の手下ども!!

「ぎゃぁぁぁぁ!!!落とし穴の底に錆びた剣だぁぁぁ!!」
「こっちは落ちし穴にカミカゼオークがいやがった!なんて悪質な罠っ……!」
「カグヤ聖帝っ……!恐ろしい娘っ……!」
「やってやるっー!絶対ここでやってやるぞぉー!」

……いやいや、君達、米軍でも苦戦した鬼畜戦術だぞ?
迷路の地理もわかってない状態だと、相当ストレスが溜まって罠に嵌りやすいんだ。
ベトナム戦での地下戦がそれを証明している。
メルカッツ達はどうやって攻略するのだろうか?
最終階層に到達する前にお前ら壊滅していると思う。


この話のコメントまとめ+作者の感想http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Honzuki_no_naiseiti-to/c15.html

小説家になろう】 「兄妹同士でセックスしても問題がないように……妹が遺伝子を弄ったって!?」『魔法科高校の劣等生』http://suliruku.blogspot.jp/2016/01/blog-post_4.html
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 どうでも良い設定15

カグヤ「卑怯者だと思われても良い!」

エミール「ですよねー」

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8 件のコメント :

  1. (´・ω・`)ゆっくり二度目の修正完了

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    返信
    1. (´・ω・`)ワイはパルメや! プロブロガーパルメや!

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    2. (´・ω・`)プロがフロに見えた。

      パルメ(´・ω・`)お風呂の天才!オロフパルメ!

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    3. お風呂の天才だからオフロ・パルメですね。
      薪のお風呂を推進し、ガス風呂を批判したため暗殺されました。

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    4. テルマエ・ロマエ(ローマの浴場)ならぬテルマエ・パルメ(パルメの浴場)ですね。

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    5. オフロ・パルメ(御風呂・波流牝)は、日本の土着神、現ブロガー。

      生涯
      戦後まもなく、極端な男手の不足により大和民族の滅亡が囁かれる状況を嘆き降臨。
      滋賀県に処女でも入浴すると懐妊する『波流牝之湯』を生み出す。
      この湯泉は、例え不妊病を煩っていても入浴するだけで、一切の性行為無く健康な子供を授かれることから大人気となり、文字通り日本人の消滅を救った。
      戦後復興、高度経済成長によるベビーブームの到来と共に湯泉から引退。その後暫くは日本中を漫遊していたが2000年以降発達したインターネットに着目。現在は、ネットサーフィンから執筆、ブログサイトの運営などをこなしている。

      削除
    6. >この湯泉は、例え不妊病を煩っていても入浴するだけで、一切の性行為無く健康な子供を授かれることから大人気となり、文字通り日本人の消滅を救った。

      (´・ω・`)それなんてレイプ風呂・・・・


      聖母マリア「私の真似・・・?」

      削除
    7. 大昔読んだ和製SFで処女懐胎の理由付けがオチ(だったと思う)
      の作品があった。
      異常に生命力?が強い精子が外部環境でも生き延びて、
      何らかのきっかけで女性の胎内に入り受精妊娠。
      それほどの強靱な精子だから生まれる子供も普通じゃなくて当然、
      と言うような感じだった。
      このお風呂の場合はそこまでじゃないけど、
      やっぱり普通より優秀な子が生まれるんじゃないの?

      削除

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)たまに投稿したコメントがエラーになるけど、プラウザバックすれば、投稿した文章が復活します

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