プロローグ~狐娘「地球の文明は最強じゃな?」
18 件のコメント :
公開日: 2017年1月26日木曜日 【もふもふ・きつねっこぉ】 自作小説
(´;ω;`祭りばっかりに本気になるニート狐に、ムッとするニャンタンの図
ゆっくり次に進むよ! |
【もふもふ・きつねっこぉ】 ☚纏めたページ
ニャンタンは激怒した。彼は小さな少年である。だが、大きくて立派な銀色の尻尾がある少年だ。猫が人間に進化したらこうなるだろうと思わせる外見をしている猫の神様であり。清潔さを感じさせる白い着物が神様っぽさを少しだが醸し出しているが――
「先生ぇー!?どこですかぁー!?祭りが始まりましたよー!出てこいー!」
ニャンタンは大声で叫んだ。必ずや、我が儘でぐーたらな君主を見つけ出し、説教してお尻ペンペンをする宿命という奴を感じていた。しかし、居る方向は勘で分かるのに、探せど探せど……敬愛する主君であり、先生であるキツネ娘の姿は見当たらない。城で働いている労働者に居場所を聞こうにも、皆、祭りのために仕事を早く切り上げて、必要最小限の人員しか残っていなかった。
「先生ぇー!祭りが終わりますよー!踊らなくて良いんですかぁー!祭りが三度の飯より好きでしょー!」
地上に居ないなら地下にいるのだろう。ニャンタンは階段を下りながら、モフモフ城の地下深くへと進む。明かりがなくなって真っ暗になる視界で頼りになるのは、暗闇を見通す猫の丸い目と、少しだけ発光しているキツネ娘だけだ。
キツネ娘は見事なまでに、白と赤で構成された巫女服を着こなす小さい女の子。獣神族は背丈が低い種族だから、ニャンタンの目には狐娘が成人女性に見えている。大きな黄金のフサフサな尻尾が、右に左にゆらーゆらーと動き、その素晴らしい尻尾を見て溜息を吐いたニャンタンはキツネ娘――キーニャンの隣へと歩み寄った。
「先生ぇー!?そんなところにいたんですかぁー!?祭りが始まりましたよー!」
「弟子よ……これを見るんじゃよ」
キーニャンの目の前には、ホコリにまみれた壁……いや、扉がある。恐らく他の部屋に続く扉ではない。地下の拡張工事はとんでもない工事費がかかるから、この扉はきっと――人工のダンジョン世界へと繋がるワープゲートだ。ニャンタンはそう思った。微かだが扉の模様に見覚えが有る。たくさんの動物が扉に装飾されており、この扉の用途は――
「……凄く懐かしい扉ですね。確か、ゴミとかペットを投棄するためのゴミ箱ダンジョンでしたっけ?」
「いや、天然物のクソ大きい異世界へと接続するゲートじゃよ?ワシらがいる世界が蟻に見えるくらい大きくて……いっその事、この異世界の広さは無限大という言葉を使った方がええ感じじゃな?」
「そんな凄いものをゴミ箱代わりに使っていたのか!?アンタって人はぁー!?」
「うむ、これこそ最強の贅沢じゃな?」
「ただのワープゲートの無駄遣いですよ!?異世界なら独自の生態系とかがあって金になるでしょ!?」
「このゴミ箱がのう……とんでもない事になっているんじゃよ……」
「天然物の異世界と接続するゲートをゴミ箱言うな!?」
「ほれ、見るんじゃ。ワシが言うより目で見た方が早いのう」
そう言って、キーニャンが扉を開けた。ぷーぷー、ぶぉんーぶぉんーという騒音が扉の向こうから聞こえてくる。ニャンタンはそれらの光景を凝視し、首を深くふかぁーく傾げた。
どれも見た事がない。象サイズの大きな四角い箱が超高速で動き、その周りを摩天楼のごとく大きな建造物がそびえ立っていて摩訶不思議である。その光景がニャンタンに異世界の風情って奴を感じさせてくれた。
「……なんか人工物っぽい巨大な乗り物が動き回ってますね……」
「うむ、象より強そうじゃな?戦場で運用したら最強に違いないのう」
「凄い大きな建造物がうじゃうじゃあって……文明が発達しすぎだろ!?たった100年放置しただけでどうしてこうなるんだ!?」
「いや、この異世界はわしらの世界とずーと接続してなかったじゃろ?そのせいで時間の流れが違うんじゃよ?」
「なんかドワーフに近い生き物が歩いてますね……このゴミ箱……いや異世界にそんな奴らを捨てましたっけ……?」
「こうなったら、偉大なる知識神パルメドンから電波を受信するんじゃよ。これが困った時の神様頼みじゃな?」
「先生ぇー!?アンタも神でしょ!?」
「うむ、享楽と祭りの神じゃよ?ワシのおかげで毎日楽しいじゃろ?」
「説得力の欠片もないですよ!?僕は迷惑ですが何か!?」
「もっふふー!もっふぅっー!パルメドンッー!わしの迷いに答えて欲しいんじゃよー!」
突然、狐娘が変な踊りを繰り広げた。適当に両手を頭上へ振り上げ、キツネ耳を高速でピョコピョコ。踊りだと知ってなかったら、病気が頭に感染した可哀想な奴だと思ってしまうくらい、変な踊りだ。あまりにも可笑しすぎてニャンタンは叫んでしまう。
「先生ぇー!?ただの変人にしか見えませんよぉーー!?」
「……全てわかったんじゃよ……こいつらは……ワシが捨てたペット……猿の子孫じゃ。どうやら日本という国を異世界で作ったらしいのう……」
「よりによって先生のせいですか!?」
「うむ、ペットのアダムとイブが進化した生き物のようじゃな?」
「確か、どういう理由で捨てたんでしたっけ?」
「わしのオヤツのりんごを食べたから、つい頭がカッとなって捨てた。特に後悔しておらん。猿よりキツネの方が可愛いし、ワシを慕ってくれるしのう。モフモフさが最強じゃな?」
「おーい!?なんてひどい飼い主なんだ!?」
「うむ、わしは最凶の鬼畜王じゃな?」
「別に褒めてないよ!?」
「実はお主が普通の猫だった頃に、この扉の前で捨てようか、飼い続けようか悩んだぞい。猫ってすぐ大きくなるから困ったのう困ったのうって感じに」
「本当に酷い人だな!?」
「それにしても……この日本という国の風景は……好奇心をくすぐるのう……探索したくなったぞい」
「先生、アンタ一人で行け」
「とりあえず祭りが終わってから、ここに来るかの?祭りでワシを呼んでおるぞい!」
「祭りの方が大事なんですか!?」
「うむ、観光客が金を落とすし、楽しいし、最高じゃな?人生は楽しむためにあるんじゃよ?」
「先生ー!」
「なんじゃ?」
「とりあえず、尻を叩いても良いですか?紅い袴を脱いでください」
「なんでそうなるんじゃ!?」
「先生の最近の生活を思い出してください!」
「ふむぅ……?寝てご飯を食べて、祭りで踊って酒を飲んで、寝るの繰り返しじゃな……?それがどうかしたかの?享楽の神っぽい素晴らしい生活習慣で最強じゃな?」
「人口5000万くらいいる大国の君主がやっていい生活かぁー!尻をだせぇー!先生ぇー!」
「ふふふふ、政治とはマツリゴトと呼ぶじゃろ?つまり、毎日、祭りをやりまくっているワシの国は正義なんじゃ!祭りがワシを呼んでいるんじゃよー!」
元気いっぱいなキーニャンは階段を駆け上り、ニャンタンの目の前から姿を消した。
あ、これ、近い将来、享楽国家エエジャナイカが滅ぶだろうなぁと、ニャンタンは思ったが、祭りのために全人生をかけるキーニャンの有様は、まさに享楽国家の象徴である。
住民も君主も神様も、皆、こんな感じに頭が可笑しい。遊ぶために彼女達は生きているのだ。
「もうダメだ。この先生……どんどん駄目になってる……前は少しまともだったのに……もふぅ……」
ゆっくり次に進むよ! |
【吸血姫はアホ可愛い】 ☚纏めたページ
(´;ω;`)少し息抜き。
返信削除吸血姫はアホかわいいの方は、伏線を全部回収する必要があるから、ぷろっとverを頑張って作っているお
(´;ω;`)今日は時間ないから、明日ゆっくり修正
削除大国の下級貴族で窓口公務員とかやりたい 庶民相手にしてればいいので楽 江戸時代なら大身旗本の部屋住みですよね。ニート出来る
返信削除(´;ω;`)わしは異世界いきたい
削除(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)現実逃避はだめぇー!?
江戸時代だと7百石くらいの中堅旗本で小普請
削除ってのもいいよ。
当主だけどニート。
就職運動すれば金がかかるけど、諦めれば金も不要。
その気なら家臣も最低限に切りつめられるし。
まず食うには困らない。
無気力で役にたたないのが一番多いクラスだったそうです。
(´;ω;`)無気力のまま人生を生きるなんて嫌じゃー(´;ω;`)
削除それ、なんて生活保護ww
削除小普請で100石未満(勝海舟の家とか)は、
削除もろ生活保護だよね。
(´・ω・`)その代わり、農民に生まれたらブラックも真っ青な朝から晩までどころか晩も夜なべな働き尽くめな一生が待っているお
削除尚、農民8割、商工1割5分、武家5分、で浪人率が幕末で2~3割だった模様
農村は、余程のぶさいく 性格悪じゃなければ 夜這いOKだったそうですがー
削除真面目な働き者なら それなりに評価されたと
将軍や大名はもちろん、千石以上の旗本も、
削除格式だの交際だのでいろいろ面倒だったらしい。
そのくらいになると用人がいて
いろいろと五月蠅かったらしいし。
筆とか墨なんかの購入もままならなかったとか。
それ以下でも役についてれば用人がいたりする。
諸藩の武士は減給、兼任で忙しいとかなり悲惨。
旗本の無役の500~800石くらいが、
ある意味で一番自由で気楽だったんだとさ。
人生あきらめればだけど。
まあ趣味生きる人なら良いかもしれないね。
武士だとよほど大身でなければ後期から末期にかけてかなり慎ましい生活を強いられちゃうし
削除農民でも東北じゃなければそこそこでしょ、むしろ武士よりは気楽に生きられそう。
( ;∀;)東北は色々と涙目じゃなぁ……。
削除農業もうまくいかないし、雪降って交通インフラ麻痺するし、政府が変わっても投資を後回しにされて朝鮮半島に金が流れ込むし……
小説とエッセイの区別がつかない文章……。
返信削除パルメさん、もう少しでいいから文章力をつけるんだ。
>小説とエッセイの区別がつかない文章……。
削除(´;ω;`)それが目的の文章なんじゃよ
(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)それもう小説の意味がないだろー!?
削除(´;ω;`)地の文なんて、最小限でいいんじゃー!
削除>地の文なんて、最小限でいいんじゃー!
削除自分が書くとどうしてもコメディ的ラジオドラマ
っぽくなるので、そうなるなあ。