【魔法先生ネギま】  悪の魔法使い 【完結】

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公開日: 2013年8月12日月曜日 ネット小説 魔法先生ネギま

魔法先生ネギ
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(´・ω・`)エヴァンジェリンの過去話。
人形繰りを教えてくれる師匠茶々と出会って仲良くなりながら、エヴァンジェリンが人形師として成長し、BAD ENDを迎えちゃう内容だよ。
(´・ω・`)エヴァには不幸と絶望がよく似合う(キリッ

「つまり……互いに互いを、代わりとして見る……?」
「そう。約束しよう? そうしていいって」

 茶々の体が一気に脱力するのが、エヴァンジェリンには分かった。
代わりに緩やかな速度で腕が回され、茶々もまたエヴァンジェリンを抱きしめる。
互いの体温が交換され、血と肉がそのまま溶け合いそうな距離であった。
吐き出すように、茶々は告げた。

「……あぁ、約束しよう」
「うん、約束だ……」

 不実な約束であった。
互いを正面から見ず、誰かの代わりを通して見る。
誠実さの一欠片も無い行為を、しかし誠実さが要となる約束として2人は認めていた。


(´・ω・`)二人とも共依存関係になっていて、お互いにお互いを誰かの代わりだと思うような微笑ましいヤンデレな関係になった状態での破局がたまんない。
 悪の魔法使い 【完結】  作:アルパカ度数38%  SS 6話    2013年08月10日
   1話 --エヴァンジェリンは、初めて出会った男の事を男児愛好者だと判断していた。
エヴァンジェリン本人はフードを深く被っているという事もあり、女児だという事が分からないはずなのに、男が近づいてくるからだ。
だが、その男は優しかった。
白人だらけのこの土地で黄色人種というだけで差別されるはずなのに、同じ差別対象のエヴァに優しくしてくれる。

その男の名を茶々。東方からやってきた人形使い。
 -
疑問詞が錯綜するも、それでも茶々の温度の暖かさは、人肌恋しかったエヴァンジェリンにとって誘蛾灯のような物だった。
視線を右往左往させてから、思わず腰を軽く浮かせ、茶々のすぐ隣に尻をつく。

「エヴァ?」
「……あれだ。その、寒かったからな。私は大丈夫なんだが、お前はどうか分からない。明日起きた時に凍死体があると、気分が悪いから……。それだけだっ」
「そうか、ありがとう」

(´・ω・`)ツンデレだ!

2話 --エヴァンジェリンと正義の魔法使いの戦いに巻き込まれても、茶々は平然としていた。 
あと少しで死ぬかもしれないって所だったのに、その冷静ッぷりが可笑しい・・・・と思ったら男は強かった。
人形を気で操作し、生き残っていた正義の魔法使いを容易く虐殺するほどに強い!
その人形繰りの美しさと素晴らしさにエヴァは感動して弟子入りした!
自分が70歳のロリババァである事を教え、10歳の誕生日に吸血鬼にされてしまい、実の父親と城の人間を全てを噛み殺してしまった悲惨な過去を伝える。

こうして、70歳の金髪幼女が東方からやってきた不思議な日本人っぽい男性の弟子となり、人形繰りの修行が始まった。
戦闘用に作られた人形ゼロが、魂を宿してくれたら共に歩めるのになと将来に希望を持っている。 
-
-
「私も何時か……魂のある人形を、作ってみせる! だってその、とても凄い事だと思うし、それに……」
 言って、エヴァンジェリンは両手を己の胸に当てた。
吸血鬼となってもまだ鳴り続ける心臓が、己の命の鼓動を響かせている。

「それに、私と同じ時間を生きられる、友達になってくれるかもしれないから……!」
(´・ω・`)60年間、まともに友達を作れる訳がなかったから、人形の友達を欲しいと願う金髪幼女か。
3 -エヴァンジェリンは、茶々の過去の事を知りたくなった。
こんな正義感を持つ男だからして、良い過去を持っているはずだ。
一緒に同じ部屋で寝泊まりして、人形劇生活を一年もやっている。

一方、茶々の方は、人形繰りの技術に関してはエヴァンジェリンは天才過ぎて、自信を喪失するレベルだった。
しかも、恐ろしいトラウマを持っている。
死んだ妹に醜い憎悪と嫉妬を持っており、エヴァジェリンを妹のように扱っていて、ついつい憎悪に支配されて殺しそうになったのだ!
エヴァンジェリンは、茶々の事を父親のように思っている事を告白し、お互いにお互いの大切な代わりの何かだと思う事で、一緒に生活するようになっている。
 ---
 だから私も、茶々を父様の代わりだと思っていいか?」
「つまり……互いに互いを、代わりとして見る……?」
「そう。約束しよう? そうしていいって」

 茶々の体が一気に脱力するのが、エヴァンジェリンには分かった。
代わりに緩やかな速度で腕が回され、茶々もまたエヴァンジェリンを抱きしめる。
互いの体温が交換され、血と肉がそのまま溶け合いそうな距離であった。
吐き出すように、茶々は告げた。

「……あぁ、約束しよう」
「うん、約束だ……」

 不実な約束であった。
互いを正面から見ず、誰かの代わりを通して見る。
誠実さの一欠片も無い行為を、しかし誠実さが要となる約束として2人は認めていた。

(´・ω・`)超ラブラブだ。共依存関係な時点で。

4話 --エヴァンジェリンは、ツンデレだった。
茶々を冷やさないために、膝枕してあげたりとツンデレな事を言っている。
行商人達と安全な旅を送るはずだったが・・・・正義の魔法使いが行商人の家族を人質に取ったので、エヴァンジェリンは魔力を封印され、茶々は全ての指を折られてしまう!

エヴァンジェリンはそのまま鞭打ちの刑にされて、金髪幼女を情け容赦なく、男達は痛めつけてギタンギタンのボコボコにしている。
逃げようにも半裸の痛めつけられた幼女な時点で、居場所が簡単に把握されて追撃され、そのまま火刑に処されてしまった!
幸い、燃やされても時間をかければ完全復活が可能だったので、エヴァンジェリンは生存し・・・・周りに誰もいなくて一人ボッチに戻ってしまった。
-
 鞭打ち男は太った巨漢であり、大きく見開いた目に口からは常に涎を垂らしている。
嗜虐嗜好者なのだろう、エヴァンジェリンを鞭打ちする度にその顔はだらしなく緩んでいった。
股間がいきり立っているのは見たくも無い。
監視役なのだろうもう一人の魔法使いも、嫌そうな顔をしている。
吐き気を感じつつ、それでもエヴァンジェリンは気丈に振る舞っていた。

「この、程度か、短小め。下種の分際、で、私の肌を見るとは、万死に値する、ぞ」
「ひひ、可愛いなぁエヴァちゃん……」

(´・ω・`)エヴァを鞭うちの刑か、なんて羨ま・・・げふんげふん。
復活に時間がかかりすぎたような感じかな。


5 -茶々が凶悪な連続殺人鬼になっていた。
エヴァが自分を見捨てて逃げたと思い込み、ひたすら拷問されて生き地獄を見ちゃったからだ!
正義の魔法使いさんに皮を生きたまま剥がされ、自殺すら封じられて回復魔法で拷問され続ける!

おかげで正義の魔法使いを皆殺しだぁっー!っていう凶悪な人形師に生まれ変わり、街の人ごと皆殺しにしちゃった!
エヴァンジェリンの事を社会を混乱させるだけの悪だと断定し、ぶっ殺しにくる!
茶々は強くなり過ぎて、エヴァンジェリンと真っ当に戦っても勝利できる化物だった。
さすがのエヴァも命を諦めるが・・・エヴァジェリンと茶々が一緒に作った人形さんに魂が宿り、茶々を殺害して逆転する。 
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「でも、人の死に悪なんて巨大な物は関わっていない。もっと小さな、その時その時に生まれる何かだけが理由だ」
「黙れ……」
「殺されるのは怖いが、仕方が無いとは思っている。抵抗はするがな。でも覚悟して置けよ、茶々。多分、私を殺しても何も変わらない。この世はずっとこの世のままさ」
「黙れ……!」
「いや、そもそも正義や悪なんて物は本当にあるのか? 70年以上生きてきて、正義を名乗る奴らも悪を名乗る奴らも山ほど殺してきたが、未だにどちらも感じた事が無い。ただ人間は、自らの行いを自分の責任にしたくなくて、そういう大きな物に責任転嫁しているだけなんじゃないのか?」
「黙れぇぇえええっ!」

(´・ω・`)これは良い愛の決着。二人の愛の結晶が殺人人形さんとなり、創造主の1人をぶっ殺す時点で良い愛。

6 (完) --チャチャゼロは悪を殺すためだけに生まれた魂がある人形だった。エヴァンジェリンとも殺し合いに突入し、エヴァンジェリンが辛勝をおさめて勝利する。
一人になってしまったエヴァは、破壊した人形を元に新しい人形チャチャゼロを生みだし、これからの長くて孤独な人生の旅の友が出来て、幸せヘブン状態!
 -
 明るい日差しが、宿の中へと差し込んでいた。
太陽の匂いでいっぱいの部屋の中、レースをふんだんにあしらった黒いワンピースを着た金髪の少女が一人。
彼女、エヴァンジェリンはベッドの上に座り、針と糸を手に人形を作っていた。
人形は、かつて茶々が作ったゼロという名の殺戮人形に、よく似た形をしている。
当然と言えば当然と言えよう。
何せ人形は、ぼろぼろになって死んだゼロを元に作り直した、いわばゼロの生まれ変わりなのだから

(´・ω・`)エヴァには不幸と絶望からの立ち直りがよく似合う(キリッ


 

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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。