この世界がゲームだと俺だけが知っている 【十一部 王都完全消滅!魔術師ギルドイベント】 

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公開日: 2013年8月21日水曜日 オリジナル この世界がゲームだと俺だけが知っている

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この世界がゲームだと俺だけが知っている

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ほう……はっはっは! 見ろ、人がゴミのようだ!!
  (´・ω・`)主人公さんが、成功すれば王都の人間+パーティメンバーが1人残らず全滅するクソゲーすぎる魔術師ギルドのイベントに巻き込まれる【十一部 王都完全消滅!魔術師ギルドイベント】だよ。
 
(´・ω・`)今回の話は恐ろしいクソゲーだった。
今までは、全部ゲーム通りのイベントだったけど、複数の鬼畜イベントを合体させて、完全に初見殺しすぎる内容のイベントになっている有様だった。
(物理無効 + 魔法封じ + ステータスが凄いゴーレム)

「これが、新しい王都です。ほら、見えますか? あのギルドの前の狭い道。普段であればそろそろ、あの道をイムを散歩させている少女が通りかかる頃です。元気な子でね。ギルドの中のわたしと目が合うと、『お兄ちゃん、こんにちは!』と嬉しそうに笑いながら手を振っていたものです。……ですが、彼女は二度とあそこを通ることはありません。あの身の程知らずで己の分をわきまえないクソガキは、いえ、それどころか彼女が散歩させていた下等生物も、その家族も、全てがもう過去の遺物となりました。え? なぜって? それはもちろん、この王都にいた全ての生き物は、虫一匹に至るまで、全て死に絶えたからに決まっているではありませんか。……なぜ、そんな顔をされているのですか? もっともっと、お喜びください。イアスキー様と、あなた(・・・)が行った儀式によって、汚らわしく愚かな民は洗浄されたのですよ!? 魔術師に偏見を抱く無知蒙昧な市民も、魔術師の種としての優越を認めない頑迷な王家も、同じ魔術の徒でありながら高邁な理念を理解しない唾棄すべき裏切り者共も、一人残らず、イアスキー様とあなたの、いえ、ほかならぬあなた様の行った儀式で綺麗に掃除されたのです! いやはや、まったく、非才にして小心のわたしには、何百年かかっても出来ない偉業です! 実に、実に素晴らしい! かつて、王国の歴史の中で、これだけ多くの人間を殺した者はおりません。あなたは確かに歴史を塗り替えた! 新しい歴史を作ったのですよ、操麻様!」

  (´・ω・`)単純にプレイヤーのやった事について、ひたすら皮肉って褒め称えているだけだから、ただのトラウマ抉りな有様だった。
  (´・ω・`)製作者がプレイヤーを苛める事しか考えてないせいで、ステータスを100倍アップさせる恐ろしいバグが発生しているよ!

の世界がゲームだと俺だけが知っている 【十一部 王都完全消滅!魔術師ギルドイベント】      小説家になろう   作者:ウスバー   Z  169-177話     2013年 08月 17日
     
第百六十九章 まどろむ街 --『邪神大戦記録映像』をザザーンが持ってきてしまったので、その映像が再生されてしまった。
無駄に丁寧に作られた1時間の及ぶ大量虐殺動画であり、一度再生させると止められないのだ。
しかも、異常事態が発生している。魔王を主人公が倒した時から、新しいクソゲーが始まっていた。 
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 ――セーリエさんの不調。大聖堂の噂。魔術師ギルド。
  ――サザーンの言葉。魔法の陣。無事だった二人。
  ――イーナとの逃避行。天からの光。ミスリル盗難事件。

 ――そして、昔からずっと変わらない、王都の街並み。
(´・ω・`)またとんでもないクソゲーイベントが発生したと理解した。

第百七十章 仕組まれた街 --街にいる全ての人がMPドレインを受けて、MPが少ない奴から順にMP残量がゼロになって気絶している事を主人公は説明した。
この街そのものがミスリルの建造物を使って作られた巨大な魔法陣であり、王都が完成した時から・・・・この魔法陣が既にあるのだ!
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 感覚の鋭いミツキが異常に気付かなかったのは、MP最大値が高く、MPの自然回復量がMPダメージを上回った結果、事実上攻撃が無効化されていたからだ。
  ポーションでMPを補っていた様子の魔術師の男はともかく、僧侶の女の人が無事だったのも、おそらく彼女がそこそこのレベルの魔法系のキャラクターで、最大MP量が多かったせいだろう

(´・ω・`)あんまりクソゲーと思えないのは何故だろう。あんまり魔法に頼ってないイメージがあるだけに、MPドレイン使われても難易度イージーな気がした。

第百七十一章 集魔崩し --魔術師ギルドの拠点、『魔道の塔』が犯人だとすぐに理解していた。
ゲームの頃に、 魔術師ギルドの依頼を受けて完遂させると・・・・街の人間が全滅しちゃう鬼畜クエストさんだという事を主人公は知っている!
MPを吸われて皆殺しという奴であるっ!  
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「今はまだ、少しずつMPが吸われているだけだ。
  だけどもし奴らの儀式が本格的に開始されたら、それだけじゃ済まない。
  街にいる人間のHPとMPを、残らず吸い尽くそうとするはずだ。
  そうしたら、この街の生物は……全滅する」

(´・ω・`)街そのものが全滅する伏線がようやく発揮された。

第百七十二章 前を見ること --王都を全滅の危機から救う方法は簡単だった。 魔法陣の一部をずらせばいいのである。
王都の人々は次々とMPを自然回復させて日常へと戻っていった。

主人公は、ゲームとは違ったイベントが起こった事で、ゲームと乖離していくクソゲーっぷりを理解し、そろそろ自分の役目も終わりつつあることを認識している。
さすがに世界滅亡クラスのイベントは、そろそろ打ちとめだろうと勝手に思い込んでいるのだ。 
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 それに、気になることがある。
  魔術師ギルドの連中が使った仕掛けは、間違いなくゲーム中で提示されていたものだ。
  あいつらの目的と手段は、確かにゲームの設定に則ってはいる。
  だが、「街中の人間がMPドレインされる」なんて事件は、ゲームでは起こらなかった。

 (ゲームとこの世界との乖離が、大きくなっている)
  NPCが自由意思を持つ人間になって、その行動の幅は大きく広がった。
  その差は、時間が経つほどに大きくなって、一年、二年と時間が経つ内、少しずつ俺のゲーム知識が役に立たなくなっていくだろう。
  そういう意味でも、もう潮時だということだ

(´・ω・`)ゲーム知識が通用しないんじゃ、初見殺しのクソゲーになっちゃう。

第百七十二章外伝 傾国の粛清劇 --魔術師ギルドのイベントは完全に理不尽だった。
実装すらしてないアイテムを要求されたり、ステータスを下げられたり、膨大なお金を支払ったり、レベル150にならないといけなかったりと、最初から最後まで最悪!
その結果、大勢の犠牲の果てに、ギルド長が人間を超えた化物に進化し、プレイヤーに襲いかかって、容易く返り討ちにあっている。 

問題だったのは、儀式の過程にあった。
その過程で王都の住民を丸ごと死滅させて、プレイヤーに胸糞悪い思いを味わせちゃうのだ!
主人公は、トラウマになったのでゲームをやり直す道を選択してしまう!
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 それからも偏屈な魔術師の下について助手をやらされたり(大抵の指示がアレを持ってこい、だけなので、完全に運ゲー。失敗すると今まであげた友好度が水の泡)、理不尽なおつかいを何度も頼まれたり(時には実装されてないアイテムを要求され、クリア不可能になることもあった)、怪しげな実験に巻き込まれて能力値が永続で下がったり(しかも下がった時のアナウンスが一切ない。下がったのが通常数値が変動しないスタミナじゃなかったら、気付かずにセーブするところだった)、店売りされている魔法書を高値で売ってこいと無茶振りされたり(当然売れるはずないので、売れたと偽ってポケットマネーから金だけ出して渡した)、とんでもない苦労をさせられた。
  イアスキーから理不尽な要求をされる度、何度下剋上イベントを起こしてやろうかと思ったか知れないほどだ。
  そこまでの苦労をして、さらにレベル至上主義のイアスキーに気に入られるためにレベル150まで上げることでようやくギルド幹部になることが出来、そこでやっと最終クエストにつながるクエストが受けられる。

(´・ω・`)トップレベルの理不尽っぷりだ。

第百七十三章 筋肉夢の枕 -魔術師ギルドのイベントは、ソロでしか受けられないイベントなので、外で待機していた味方すら全滅させる糞イベントだった。
更に戦士ギルドのイベントも酷い。
世界中が脳味噌筋肉キャラばっかりになり、魔法が封印されて肉体だけで戦う嵌めになる!
挙句の果てには、まともな会話が出来なくなるのでクエストの進行が出来なくなるのだ!

幸い、戦士ギルドの方はプレイヤーが協力しないと駄目なクエストなので放置OKである。
問題なのは、このままだと王都の住民皆殺しにしちゃう魔術師ギルドの長だけだ 
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第百七十四章 精一杯の勇気--主人公はミツキとリンゴに時計を渡した。
何時か、別れる時がやってくる事を覚悟し、この時計こそ、自分達の絆の証だとか、そんな風に思ってプレゼントして・・・・魔道の塔へと到達する。
主人公の予感だと、この世界での自分の役割はそろそろ終了するはずだ。
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だから、な。どんな場所にあっても、たとえ、違う世界にあったとしても、この時計だけは、いつも、同じように時を刻むんだ」

  リンゴがハッと目を見張り、ミツキの耳がピンと立つのが分かった。
  過剰な反応に俺は急に恥ずかしくなって、早口で告げる。

 「それに、俺はこの時計に傷をつけた。
  これと同じ時計を持っていても、こうやって一つの傷でつながっている時計は、この三つだけだ。
  だから、その……これを、二人に持っていて欲しい」

(´・ω・`)遠回しのプロポーズに見えて、実は将来的に別れるぜ!か。

第百七十五章 開戦の言葉 --魔術師ギルドの長の陰謀を阻止するために、主人公は魔術師ギルドへと入った。
儀礼が終わると同時に、下剋上イベントを起こして倒すつもりだったのが・・・・罠に嵌められて転移させられてしまう!
転移させられた先は魔法が一切使えなくなる戦士ギルドの像と、魔法に弱いけど物理無効の魔道ゴーレムだった。
つまり、最強のコンボとなり、倒すのが不可能に近い!
 -
 「これは、儂らが手塩にかけて育てた物で、レベルは192じゃ。
  確かおぬしは、レベルだけが強さではない、などと吹いておったよなぁ。
  ……その言葉、ぜひとも証明してもらおうかの?」

  ――魔道ゴーレム。
  単純な物理攻撃以外の攻撃手段がなく、魔法に非常に弱い代わりに、魔法以外の攻撃に滅法強く、常識外れの打撃力を備える、魔術師ギルドの秘密兵器。
  魔法やスキルが使えない状況においてこそもっとも輝く、魔術師ギルドの物理戦力。

(´・ω・`)戦士ギルドの説明が伏線になっていた有様だよ!


第百七十六章 本当の強さ---魔術師ギルドの長は、この世界がゲームのような感じにイベントが進んでいるのを感覚で理解していた。
それを利用して主人公を罠にはめて大成功したのである。 
主人公は魔法を封じられて、物理無効に近いゴーレム相手に・・・・ステータスで圧倒した!
この世界はレベルが高い= ステータスが高いじゃないのだ!

適当に設定されているのであるっ!
『憤激の化身』を魔王戦の前に使ったせいで、ステータスが魔王よりもやばいのだぁっー!
このゲームは正真正銘のバグだらけのクソゲーっ!
-
「レベルだけが、信じられる……?
  お笑い草だな。その考えが、大きな間違いなんだ。
  いいか、一度しか言わないからよく聞けよ?
  本当の強さって奴はなぁ……」

  話している間も当然、鉄巨人が俺に破壊力抜群の一撃を放ってくるが、覚悟さえ決めてしまえば、そんな直線的な攻撃は大した脅威でもない。
  俺は余裕を持って攻撃を見切り、かわしたところで裏拳気味に無造作に右手を振って、



 「――個々のパラメーターを見なきゃ、分からないんだよ!!」
(´・ω・`)バグ技のせいで、全てが崩壊しているゲームバランスな有様だよ!

第百七十七章 予言 -憤激の化身はデメリットを強くするために、ステータスそのものを直接弄って下げるという狂気の行いをやっていたので、バグが発生していた。
100分の1のステータスになっている時に、ステータスアップアイテム使うと・・・・元に戻った時に効果が100倍になり、最強のステータスをゲットできるのだ!
そのせいで主人公のステータスは狂気の沙汰に近い異常すぎるステータスになっており、事件は無事に終わりを告げ、大切な物(指貫グローブ)が耐久度を超えて仕様した事で消滅しただけである。 
--
  最終的な能力値は600。
  パワーシード一個で、能力値が100上がったことになる。
  つまり、こういうことだ。


  ――憤激の化身のペナルティ中に種を使用すると、その効果は百倍になる。

  これこそが『猫耳猫』のバランスブレイカー、『憤激の種死バグ』である。
(´・ω・`)恐ろしい。完全にクソゲーになる最低最悪のバグだ。



 

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