18話「犬さんの義勇軍」 【ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ】
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公開日: 2016年10月21日金曜日 ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ! 自作小説
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【ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ】 ☚纏めたペ
ージ
二章 ゴブリン略奪共同体40万 VS 獣人50人
ーーーーーーーーーーーーー
「集まったのは……これだけか」
今、僕の目の前に……村の若い獣人が集まっている。
数はたったの50。一人に十人分の労働を押し付ける事を考えたら、500人相当の戦力だ。
『なんというブラック企業だお』『ほとんど素人だという事を忘れちゃ駄目ですぞ?』
だが……今回やってくるゴブリンの前衛集団は精鋭部隊。やはり50人相当の戦力にしかならないと考えるべきだろう。
……どこまで無理させれば良いんだっけ?僕を基準に考えたら戦死するから、一番弱い獣人でも勝てるように運用しないと駄目だなぁ……。
「領主様ぁー!万歳ー!」
「何のために集められただっけ?」
「肉でも狩るんじゃないのか?」
「魚を取りに行くって聞いたぞ?」
……統制が取れているから、農作業やっているオッチャンよりは役に立つし、これでいいか……?
そういえば、僕、大集団の統率ってあんまりやった事がないぞ……。
自信がないなぁ……。
『釣り野伏せやった奴が言うな』
『頑張るんだお、モーニャンたんの尻尾をモフモフするためだお』
化合弓以外の装備品は、人間の傭兵達から奪った武器を流用すれば良いから、問題ない。
今、必要なのは命を賭けるに値する大義名分だ。
こいつらを一人でも死なせる訳には行かないが、戦は集中して積極的にやった方が損害が少なくなる傾向にあるから困りものだ……複数でやる戦闘って難しい……。
「僕から、お前らに言っておく事があるー!
東の地に、とんでもないゴブリンの略奪集団が誕生した!
その数はざっと40万!
そいつらの前衛集団が、短くても……一ヶ月ほどで、この地にやってくるだろう!」
「え?」 「ま、まじっすか!?」
「そんなー!」
「ど、どうやって知ったんだ!?」
僕の言動と、数の差にびびる獣人達。
僕は不安を隠して、自信満々で頼れる指導者を演じ続ける。
「だが、僕の命令に従えば勝てる!
僕はお前たちを生きて、家に返す事を目標にしている!
生きている限り、僕たちは相手へ脅威を与え続ける事ができるからだ!
無駄に死ぬな!死ぬのは嫁さん作って、子供を最低でも4人作ってから死ね!
精力が付く食べ物は、戦が終わったら作って配布してやる!」
『少子化問題を解決したい一言だった』
『少子化で未来が暗いお……』
「ど、どうやって倒すんだっ……?」
相手は40万の大軍だろ……?絶対無理だって死ぬって……常識的に考えて……。
静かになるまで、どこかで昼寝しようぜ?」
紅い狐耳と尻尾の少年が言った。歳は恐らく12歳ほど。
……今が秋で、紅葉の季節だから良いものの……これが春や夏や冬の戦だったら、敵に接近されたら目立つぞ……これ……。
「お前の名前は?赤い狐耳が格好良いな!」 『お世辞だお?』
「え!?俺の名前が全く覚えられてない!?」
『犬さんが最初にボコボコにした獣人ですぞ』
『モーニャンの弟さん』
なるほど、素晴らしき狐娘の弟さんか。
……モーニャンって10歳児じゃないのか?
なんで、年下のこいつだけ、とっても体格が良いんだろう。
……まぁいいか……体格が良いとか、悪いのも全部個性だよな。
「いや、知っているぞ。
名前は確か……」
『モトラーさん』
「そうだ!モトラーだ!懐かしいな!
何処となく、ガス室とかで大量虐殺やりそうな偉人っぽい名前だな!」
「やったー!名前を覚え……られてねぇぇぇぇぇ!
なんで俺をあんだけ殴って、奴隷のように酷使したのに覚えてないんだよ!?
モッフルだよ!モッフル!モーニャンの弟だよ!」
「本当に良い名前だな!
モフられるために産まれてきたのか!」
「勝手に存在意義を決めないでくれ!?」
「僕はお前らを酷使するが、ほとんど戦わずに勝利できるって事を教えてやろう!
お前らは一日に、何グラムのパンを食べる?」
「全然、話を聴いてねぇぇぇぇぇぇぇ!?」
モッフルとの心温まる会話を泣く泣く打ち切って、僕は本来の話題へと戻った。
獣人達は、耳や尻尾を混乱させて固まらせて悩んでいるようだ――
「グラムってなんだろう?」「パン屋さんの名前か?」
「分かりましたぞ、魔剣の名前でしょうか?」
そうだった、異世界だから度量衡が違う。
フランスで誕生したメートルとかグラムを知る奴がいるはずがないのだった。
だが、僕の計画に狂いはない。元々、相手が知ってない事を前提に、会話しているんだ。
僕が右手を上げて、合図を後ろに送ると、ホカホカの暖かいパンが入った荷台が、広場へとやってくる。
荷台を引いているのはモーニャンだ。
僕はその荷台を右手で指差して――
「このパンの量が、約1万gだ!
見て覚えろ!あとで皆に配るからな!
kgって単位も後で教えるから覚えろよ!」
「はぁーい。焼きたての美味しいパンだよー。
アスファルトとか、石膏とか入ってないパンだよー」
宣伝中のモーニャンの口に、パンくずが付いていた。
明らかにパンを作るついでに、つまみ食いをした証だった。
……報酬を渡してないから、つまみ食いくらいは許しておこう……。
これも全部、貧乏が悪いんだい。
「パ、パンだぁぁぁぁ!!」
「石膏が入ってないパンとか最高だぁぁぁ!」
「やべぇぇぇよぉぉぉ!焼きたてパンとか久しぶりに見た!」
今までどんなひどい扱いを、人間から受けてきたんだ、こいつら。
というか、そんなパンを食べてお腹を壊さなかったのか?
それ以前に、食べ物にそんなものを混ぜる時点で殺意がありすぎるだろう……。
色々と怖くなってきたが、話を進めよう。
「ゴブリンの兵士は一日に400グラム相当の穀物を消費するんだ!
この丸いパンと10個と同じ重さだな!
そして、水は最低でも1リットルは飲むらしい!」
「「サ……?イエッサ……?」」
駄目だ、度量衡が違いすぎて、獣人達が混乱してやがる。
「1リットルは1000グラムなんだ!わかったな!」
「「サぁ……?イエッサぁ……?」」
しまった。1リットルという単位を作ったのもフランス国だ。
僕の常識の範囲内に存在する物理単位は、この異世界では通用しない。
でも、この物理単位は、色んな意味で便利だから、普及を目指そうと思う。うん
「とりあえず、ゴブリンの兵士どもが持てる食料は、数日分以内だと考えろ!
馬車を使えば、もっと大量の食料を運搬できるが、ここらへんは森と山が広がる土地!
馬車はとっても動き辛い!
現地で食料を調達しないと、奴らは飢えて死ぬんだ!」
「サー!イエッサー!」 おお、理解できる内容になったおかげで、獣人達の調子が戻ったぞ。
「だから……お前ら、僕の指示通りに、馬車が通れそうな道という道を潰して、ゴブリンの集落を全部焼き払って、井戸に死体を放り込むんだ。
ゴブリンどもが利用できそうなものは全て燃やせ!
これを専門用語で焦土戦術と言うんだ!」
『これは酷い主人公像』『焦土戦術やる主人公とか絶対いないお……』
「ああ、なるほど。
さすがは主様ですなぁ。
敵軍を徹底的に飢えさせて、ここまで来れないようにする訳ですな?」
今まで僕の隣で黙っていたホワイトが口を開けた。
良かった……変態発言じゃない……まともな内容だ。
「うん、そうだ。
40万なんて酷い大軍を相手する必要はない。
飢えさせて殺すか、進路方向を別に逸らしてやれば、戦わずに勝利を得られるんだ。
お前ら!返事がないぞ!」
「「サー!イエッサー!」 」
「話はこれで一旦終わりだ!じゃ、パンを配るからたべろー!」
「「やったー!サー!イエッサー!」 」
獣人達は、列も並ばずにパンへと殺到した。
全く軍隊らしい気配も何もない、素人集団だと言わざるおえない。
僕は統制を保つために力強く叫ぶ。
「喜び過ぎだろ?並べ!並ばないとパンはなしだ!
整列しろぉー!」
「普段は硬すぎて不味いパンを食べてますからなぁ……。
焼きたてのパンを見たら、こうなるのも仕方ないでしょう」
「え?」
「主様は自分で狩りをして、贅沢な生活をしているから分からないかもしれませんが……ここらへんの農民は節約するために、年に2回しかパンを焼かないのです。
保存が効く硬くて不味いパンなら、消費量を抑える事ができますしな。
前の領主様が報酬にくれるパンは石膏入りで、食物ではありませんでしたし」
「貧乏って本当に辛い!?」
「まぁ、これからは狩猟の制限を無くせば、肉を食えますし、なんとかなるでしょう」
「狩猟の制限?」
「主様の父上が作ったルールですぞ。
許可なく狩猟したら奴隷にされるのです」
なんて酷い悪法だ。
狩猟なしで生活しろとか、獣人にモフモフを禁止するのと同じくらい酷い行為だぞ。
当然、僕の言葉は決まっている。
人間が決めた悪法は、消滅させてOK。今は僕が領主なのだから。
「そのルールは今日で廃止する!」
「おお、さすがは主様。
これで新鮮な肉と木の実を食べ放題。
それでは……精力がつく蛇酒はどうでしょう?」
「三歳児にエロを期待すんな!」
「羊の生肉もあるよー。解体したばっかりで美味しいよー。
生肉って癖になるけど健康に良いってお爺ちゃんが言ってた」
「モーニャン!それは焼いてから配布するんだ!
寄生虫が入ってたらどうする!?」
……この集団で、勝てるんだろうか……?
技能スキルで強化された僕一人の方が役に立つ可能性があるような……?
統率関連のスキルが欲しい……。
『諦めちゃ駄目だ!』
『犬さん、集団戦をやれる贅沢な機会に恵まれているんだお?
ちゃんと指揮して、犬さんの負担を軽減しないと過労死するお』
【犬さんは社畜スキルを得た】
【廃棄しました】
【内政チート】「情報網が欲しいなら、商人が一番!」 http://suliruku.blogspot.jp/2016/10/blog-post_58.html
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「集まったのは……これだけか」
今、僕の目の前に……村の若い獣人が集まっている。
数はたったの50。一人に十人分の労働を押し付ける事を考えたら、500人相当の戦力だ。
『なんというブラック企業だお』『ほとんど素人だという事を忘れちゃ駄目ですぞ?』
だが……今回やってくるゴブリンの前衛集団は精鋭部隊。やはり50人相当の戦力にしかならないと考えるべきだろう。
……どこまで無理させれば良いんだっけ?僕を基準に考えたら戦死するから、一番弱い獣人でも勝てるように運用しないと駄目だなぁ……。
「領主様ぁー!万歳ー!」
「何のために集められただっけ?」
「肉でも狩るんじゃないのか?」
「魚を取りに行くって聞いたぞ?」
……統制が取れているから、農作業やっているオッチャンよりは役に立つし、これでいいか……?
そういえば、僕、大集団の統率ってあんまりやった事がないぞ……。
自信がないなぁ……。
『釣り野伏せやった奴が言うな』
『頑張るんだお、モーニャンたんの尻尾をモフモフするためだお』
化合弓以外の装備品は、人間の傭兵達から奪った武器を流用すれば良いから、問題ない。
今、必要なのは命を賭けるに値する大義名分だ。
こいつらを一人でも死なせる訳には行かないが、戦は集中して積極的にやった方が損害が少なくなる傾向にあるから困りものだ……複数でやる戦闘って難しい……。
「僕から、お前らに言っておく事があるー!
東の地に、とんでもないゴブリンの略奪集団が誕生した!
その数はざっと40万!
そいつらの前衛集団が、短くても……一ヶ月ほどで、この地にやってくるだろう!」
「え?」 「ま、まじっすか!?」
「そんなー!」
「ど、どうやって知ったんだ!?」
僕の言動と、数の差にびびる獣人達。
僕は不安を隠して、自信満々で頼れる指導者を演じ続ける。
「だが、僕の命令に従えば勝てる!
僕はお前たちを生きて、家に返す事を目標にしている!
生きている限り、僕たちは相手へ脅威を与え続ける事ができるからだ!
無駄に死ぬな!死ぬのは嫁さん作って、子供を最低でも4人作ってから死ね!
精力が付く食べ物は、戦が終わったら作って配布してやる!」
『少子化問題を解決したい一言だった』
『少子化で未来が暗いお……』
「ど、どうやって倒すんだっ……?」
相手は40万の大軍だろ……?絶対無理だって死ぬって……常識的に考えて……。
静かになるまで、どこかで昼寝しようぜ?」
紅い狐耳と尻尾の少年が言った。歳は恐らく12歳ほど。
……今が秋で、紅葉の季節だから良いものの……これが春や夏や冬の戦だったら、敵に接近されたら目立つぞ……これ……。
「お前の名前は?赤い狐耳が格好良いな!」 『お世辞だお?』
「え!?俺の名前が全く覚えられてない!?」
『犬さんが最初にボコボコにした獣人ですぞ』
『モーニャンの弟さん』
なるほど、素晴らしき狐娘の弟さんか。
……モーニャンって10歳児じゃないのか?
なんで、年下のこいつだけ、とっても体格が良いんだろう。
……まぁいいか……体格が良いとか、悪いのも全部個性だよな。
「いや、知っているぞ。
名前は確か……」
『モトラーさん』
「そうだ!モトラーだ!懐かしいな!
何処となく、ガス室とかで大量虐殺やりそうな偉人っぽい名前だな!」
「やったー!名前を覚え……られてねぇぇぇぇぇ!
なんで俺をあんだけ殴って、奴隷のように酷使したのに覚えてないんだよ!?
モッフルだよ!モッフル!モーニャンの弟だよ!」
「本当に良い名前だな!
モフられるために産まれてきたのか!」
「勝手に存在意義を決めないでくれ!?」
「僕はお前らを酷使するが、ほとんど戦わずに勝利できるって事を教えてやろう!
お前らは一日に、何グラムのパンを食べる?」
「全然、話を聴いてねぇぇぇぇぇぇぇ!?」
モッフルとの心温まる会話を泣く泣く打ち切って、僕は本来の話題へと戻った。
獣人達は、耳や尻尾を混乱させて固まらせて悩んでいるようだ――
「グラムってなんだろう?」「パン屋さんの名前か?」
「分かりましたぞ、魔剣の名前でしょうか?」
そうだった、異世界だから度量衡が違う。
フランスで誕生したメートルとかグラムを知る奴がいるはずがないのだった。
だが、僕の計画に狂いはない。元々、相手が知ってない事を前提に、会話しているんだ。
僕が右手を上げて、合図を後ろに送ると、ホカホカの暖かいパンが入った荷台が、広場へとやってくる。
荷台を引いているのはモーニャンだ。
僕はその荷台を右手で指差して――
「このパンの量が、約1万gだ!
見て覚えろ!あとで皆に配るからな!
kgって単位も後で教えるから覚えろよ!」
「はぁーい。焼きたての美味しいパンだよー。
アスファルトとか、石膏とか入ってないパンだよー」
宣伝中のモーニャンの口に、パンくずが付いていた。
明らかにパンを作るついでに、つまみ食いをした証だった。
……報酬を渡してないから、つまみ食いくらいは許しておこう……。
これも全部、貧乏が悪いんだい。
「パ、パンだぁぁぁぁ!!」
「石膏が入ってないパンとか最高だぁぁぁ!」
「やべぇぇぇよぉぉぉ!焼きたてパンとか久しぶりに見た!」
今までどんなひどい扱いを、人間から受けてきたんだ、こいつら。
というか、そんなパンを食べてお腹を壊さなかったのか?
それ以前に、食べ物にそんなものを混ぜる時点で殺意がありすぎるだろう……。
色々と怖くなってきたが、話を進めよう。
「ゴブリンの兵士は一日に400グラム相当の穀物を消費するんだ!
この丸いパンと10個と同じ重さだな!
そして、水は最低でも1リットルは飲むらしい!」
「「サ……?イエッサ……?」」
駄目だ、度量衡が違いすぎて、獣人達が混乱してやがる。
「1リットルは1000グラムなんだ!わかったな!」
「「サぁ……?イエッサぁ……?」」
しまった。1リットルという単位を作ったのもフランス国だ。
僕の常識の範囲内に存在する物理単位は、この異世界では通用しない。
でも、この物理単位は、色んな意味で便利だから、普及を目指そうと思う。うん
「とりあえず、ゴブリンの兵士どもが持てる食料は、数日分以内だと考えろ!
馬車を使えば、もっと大量の食料を運搬できるが、ここらへんは森と山が広がる土地!
馬車はとっても動き辛い!
現地で食料を調達しないと、奴らは飢えて死ぬんだ!」
「サー!イエッサー!」 おお、理解できる内容になったおかげで、獣人達の調子が戻ったぞ。
「だから……お前ら、僕の指示通りに、馬車が通れそうな道という道を潰して、ゴブリンの集落を全部焼き払って、井戸に死体を放り込むんだ。
ゴブリンどもが利用できそうなものは全て燃やせ!
これを専門用語で焦土戦術と言うんだ!」
『これは酷い主人公像』『焦土戦術やる主人公とか絶対いないお……』
「ああ、なるほど。
さすがは主様ですなぁ。
敵軍を徹底的に飢えさせて、ここまで来れないようにする訳ですな?」
今まで僕の隣で黙っていたホワイトが口を開けた。
良かった……変態発言じゃない……まともな内容だ。
「うん、そうだ。
40万なんて酷い大軍を相手する必要はない。
飢えさせて殺すか、進路方向を別に逸らしてやれば、戦わずに勝利を得られるんだ。
お前ら!返事がないぞ!」
「「サー!イエッサー!」 」
「話はこれで一旦終わりだ!じゃ、パンを配るからたべろー!」
「「やったー!サー!イエッサー!」 」
獣人達は、列も並ばずにパンへと殺到した。
全く軍隊らしい気配も何もない、素人集団だと言わざるおえない。
僕は統制を保つために力強く叫ぶ。
「喜び過ぎだろ?並べ!並ばないとパンはなしだ!
整列しろぉー!」
「普段は硬すぎて不味いパンを食べてますからなぁ……。
焼きたてのパンを見たら、こうなるのも仕方ないでしょう」
「え?」
「主様は自分で狩りをして、贅沢な生活をしているから分からないかもしれませんが……ここらへんの農民は節約するために、年に2回しかパンを焼かないのです。
保存が効く硬くて不味いパンなら、消費量を抑える事ができますしな。
前の領主様が報酬にくれるパンは石膏入りで、食物ではありませんでしたし」
「貧乏って本当に辛い!?」
「まぁ、これからは狩猟の制限を無くせば、肉を食えますし、なんとかなるでしょう」
「狩猟の制限?」
「主様の父上が作ったルールですぞ。
許可なく狩猟したら奴隷にされるのです」
なんて酷い悪法だ。
狩猟なしで生活しろとか、獣人にモフモフを禁止するのと同じくらい酷い行為だぞ。
当然、僕の言葉は決まっている。
人間が決めた悪法は、消滅させてOK。今は僕が領主なのだから。
「そのルールは今日で廃止する!」
「おお、さすがは主様。
これで新鮮な肉と木の実を食べ放題。
それでは……精力がつく蛇酒はどうでしょう?」
「三歳児にエロを期待すんな!」
「羊の生肉もあるよー。解体したばっかりで美味しいよー。
生肉って癖になるけど健康に良いってお爺ちゃんが言ってた」
「モーニャン!それは焼いてから配布するんだ!
寄生虫が入ってたらどうする!?」
……この集団で、勝てるんだろうか……?
技能スキルで強化された僕一人の方が役に立つ可能性があるような……?
統率関連のスキルが欲しい……。
『諦めちゃ駄目だ!』
『犬さん、集団戦をやれる贅沢な機会に恵まれているんだお?
ちゃんと指揮して、犬さんの負担を軽減しないと過労死するお』
【犬さんは社畜スキルを得た】
【廃棄しました】
【内政チート】「情報網が欲しいなら、商人が一番!」 http://suliruku.blogspot.jp/2016/10/blog-post_58.html
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ージ
二章 ゴブリン略奪共同体40万 VS 獣人50人
もっと悪辣な方法がある ごく少量の 石膏入りのパンを誘導したい方に 点在させておく 情報もばら撒く しかも奥に行くに連れ少しずつ増やして で 絶対戻れない場所に誘導する 獣人の村に行こうと思っても 餓死確定の場所まで誘導する
返信削除リーダーがあれこれいっても 中途半端に飢えて、自分で手に入れた食料が目の前に食料があると 言うことを聞いてくれません
主人公(´・ω・`)完璧だな。
削除邪神「他の動物や虫が食い荒らすから、無理だろーが!」
(´・ω・`)というネタに使えそう。
太公望が使った策なんですよね 補給寸断→補給基地の情報を流す→実は罠→狭い地形に大軍を誘い込んで包囲殲滅
削除あ、毛利が同じことしてたわ 厳島に陶を誘導して 殲滅 誰でも考える事は同じか
削除(´・ω・`)太公望って事は、殷王朝の時代か……(3000年以上前)
削除上手い餌で敵軍を釣るのは説得力がある展開になるから素敵
近代の無線通信や軍令とか軍規が行き届いた軍隊ならともかく、それ以前だと 飢え出したら 軍隊が命令より本能優先に動いて命令なんて聞いてくれませんよね 現実的に
削除いい例がインパール作戦 師団長も司令無視して撤退 一応 将官だと反対意見具申という制度もあったけど それでも ほぼ壊滅 全滅はまぬかれた アムリッアの戦いみたい・・・・・
下士官や兵隊の声って馬鹿にできないのよねー
(´・ω・`)眠いから修正はゆっくり明日
返信削除(´・ω・`)ゆっくり修正完了
削除(´・ω・`)今回はアルプス山脈での食事事情が元ネタでござる。
石膏入りパンとかヴィクトリア朝初期かよw
返信削除´・ω・`)ふははは、石膏入りパンの元ネタは忘れた´・ω・`)
削除前にやる夫の奴で見たな
削除紅茶を絵具で味付けしたり
石粉や石膏粉パンに混ぜたり
パンの粉を雑草で補ってたり
ヴィクトリア朝は後期は煌びやかかもしれないけど
初期はジャガイモ飢饉から始まるからな
割とエゲツナイし子供なんかも
煙突掃除で大量に焼け死んでるらしい
(´・ω・`)現実は小説よりキチガイなり
削除ヴィクトリア朝の食品偽装で検索して調べたら、かなりとんでもなかったですわ。
削除現代でそれに匹敵することをやっているチャ〇ナがあるというのがなんとも・・・
社会の発展レベルが丁度そのくらいなんだろう。
削除200年くらいの周回遅れレベルなんだよ。
そう思えば何ら不思議はない。
ただ、軍事技術だけは最先端かそれに近いのがねえ。
近代兵器で武装した蛮族ってのは始末が悪い。
今の社会にはそれがあふれかえってるけどね。
生態系の崩壊を後日知ることになる主人公であったw
返信削除´・ω・`)ゴブリンを駆除しました。
削除どうなりました?
´・ω・`)新しい難民ゴブリンがやってきました。
死にました
ゴブリンが捕食してたものが大量発生して
返信削除農作物が全滅するまでがテンプレw
>ゴブリンが捕食してたものが大量発生して
削除>農作物が全滅するまでがテンプレw
イナゴ的下層流民の群ですか?
じゃがいも作ると ゴブリンが大量死するとおもいます
返信削除