14話 カグヤ「日本語魔法を開発したのは私だ!」 【本好きの成り上がり(TS)】
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公開日: 2016年1月17日日曜日 自作小説 本好きの成り上がり
ゆっくり次に進むよ! |
メルカッツ達がこのダンジョンに入ってくるまで、少なくとも6分ほどの猶予がある。
戦力差は歴然。私達は圧倒的な速度で移動できるが、向こうの物量と質は絶大だ。
第二次世界大戦の日本軍と米軍並に圧倒的な開きがある。
まともにやれば、こっちは状態異常系の擬似魔法や薬物をかけられて拘束されて……薄い本に描かれるような阿鼻叫喚な拷問展開だろう。
「カグヤ様、カグヤ様」
ん?どうしたエミール?
「ここにカグヤ様の持っている本みたいな模様がありますよ?」
エミールの小さい手が指し示したのは、ダンジョンの壁だった。
そこには確かに日本語で書かれた文字が刻み込まれている。
状況から察するに未来人が残したヒントとやらだろう。 もしくは日本人のダイイングメッセージ。
『この下を掘ってください。三分以内に掘らないと死にます』 by謎の狐娘
私はすぐにアイテムボックスから、スコップを取り出して、エミールに持たせた。
彼は初めて見る道具に困惑している。
「もっふ?何ですか?これ?」
それは穴を掘る道具だ。
この模様の下を掘ってくれ。筋力ステータスは私よりエミールの方が高いから効率良いはず。
「もっふー!」
すぐにエミールは何の迷いもなく、悟りきった高僧のように穴を掘り始めた。
そうすると大きなプラスチック製の箱が出てくる。
すぐに蓋を開けると……出てきたのは茶色の装丁の魔法書が一冊。謎の水晶玉一つ。
--------------------------------------------
土の魔法書。
それは紙で出来ている
それは錆びない。
それは燃えない。
内容を完全に暗記すれば、土属性魔法を使えるようになる魔法書だ。
日本語という異世界の言語で描かれている。
カグヤ帝国製だ。
--------------------------------------------
千里眼の水晶
それはガラスで出来ている。
遠くの物事を見聞きできる魔法のアイテムだ。
カグヤ帝国製だ。
--------------------------------------------
私は戦術の幅を広げるために、すぐに土の魔法書をペラペラとめくり、一気に内容を丸暗記した。
今までに合計三冊の魔法書を読んで分かった事がある。この日本語を基盤とした魔法プログラム言語の開発者は……私だ。
ところどころに描写してある説明文。この文章の癖が証拠。何で今まで気付かなかったんだ私。
「カグヤ様が……魔法を作った?」
ああ、そうだ。エミール。
恐らく、別の世界の私は、エロイナ世界のダンジョンによく落ちている魔石やモンスターの魔法などを考察してオリジナルの魔法体系を日本語で作り出したんだと思う。
未来人の介入のせいで可笑しい事になっているが……ありがとう、未来の私。
この土属性魔法は、他の属性よりも汎用性に優れている最高の魔法だ。
きっと、この魔法から私の偉人としての物語が始まったのだろう。
「もふっ?カグヤ様?涙が出てますよ?」
おっと、感動している場合じゃなかった。
残り3分くらいで敵がダンジョンに侵入してくるだろうから、早速、嫌がらせ作戦を実行だ。
まずは入口に大量の壁を作って時間を稼ごう。
「土壁(アース・ウォール)!」
土属性魔法が十回連続で発動。大量の石壁が入口を覆い隠した。
念入りに何度も何度も魔法を使いまくって、徹底的に壁だらけにする。
こうすれば、さすがのメルカッツも侵入に手間取るだろう。
私は、良い仕事をやった感覚とともに、隣にいるエミールに話しかけた。
「エミール、私は妨害工作で忙しいから、私の代わりに湧いてくるモンスターを駆除して、ドロップアイテムを回収して持ってきて欲しい」
「もふっ?」
これから落とし穴とか、鬼畜すぎる迷路を作る予定なんだ。
真正面から戦えば負けるから、まともに戦わなければ良い。ただ、それだけ。
だから、エミール。私に力を貸してくれ。
成功の暁には、何でも願いを聞いてあげるぞ?
「何でも良いんですか!?」
……エミールが目を輝かせて、尻尾をフリフリ振り回して元気になった。
一体、何を望む気でいるんだ……?
ここまで喜ばれると逆に怖い。でも、メルカッツに敗北する方が怖いから黙っておこう。
きっと些細な願いに違いない。そう私は願うぞ。
でも、一応、これだけは言っておこう。
「エッチィのは駄目だからな!」
「もっふ?」
エミールが訳が分からないという顔をしていた。
……私の存在そのものが恥ずかしい。
実質0歳の少年を疑って悪かった。
そうだよな。さすがにその年でエッチな事は想像しないよな。
すまん。
サービスで、猫耳を後で好きなだけ触らせてやる。
戦力差は歴然。私達は圧倒的な速度で移動できるが、向こうの物量と質は絶大だ。
第二次世界大戦の日本軍と米軍並に圧倒的な開きがある。
まともにやれば、こっちは状態異常系の擬似魔法や薬物をかけられて拘束されて……薄い本に描かれるような阿鼻叫喚な拷問展開だろう。
「カグヤ様、カグヤ様」
ん?どうしたエミール?
「ここにカグヤ様の持っている本みたいな模様がありますよ?」
エミールの小さい手が指し示したのは、ダンジョンの壁だった。
そこには確かに日本語で書かれた文字が刻み込まれている。
状況から察するに未来人が残したヒントとやらだろう。 もしくは日本人のダイイングメッセージ。
『この下を掘ってください。三分以内に掘らないと死にます』 by謎の狐娘
私はすぐにアイテムボックスから、スコップを取り出して、エミールに持たせた。
彼は初めて見る道具に困惑している。
「もっふ?何ですか?これ?」
それは穴を掘る道具だ。
この模様の下を掘ってくれ。筋力ステータスは私よりエミールの方が高いから効率良いはず。
「もっふー!」
すぐにエミールは何の迷いもなく、悟りきった高僧のように穴を掘り始めた。
そうすると大きなプラスチック製の箱が出てくる。
すぐに蓋を開けると……出てきたのは茶色の装丁の魔法書が一冊。謎の水晶玉一つ。
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土の魔法書。
それは紙で出来ている
それは錆びない。
それは燃えない。
内容を完全に暗記すれば、土属性魔法を使えるようになる魔法書だ。
日本語という異世界の言語で描かれている。
カグヤ帝国製だ。
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千里眼の水晶
それはガラスで出来ている。
遠くの物事を見聞きできる魔法のアイテムだ。
カグヤ帝国製だ。
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私は戦術の幅を広げるために、すぐに土の魔法書をペラペラとめくり、一気に内容を丸暗記した。
今までに合計三冊の魔法書を読んで分かった事がある。この日本語を基盤とした魔法プログラム言語の開発者は……私だ。
ところどころに描写してある説明文。この文章の癖が証拠。何で今まで気付かなかったんだ私。
「カグヤ様が……魔法を作った?」
ああ、そうだ。エミール。
恐らく、別の世界の私は、エロイナ世界のダンジョンによく落ちている魔石やモンスターの魔法などを考察してオリジナルの魔法体系を日本語で作り出したんだと思う。
未来人の介入のせいで可笑しい事になっているが……ありがとう、未来の私。
この土属性魔法は、他の属性よりも汎用性に優れている最高の魔法だ。
きっと、この魔法から私の偉人としての物語が始まったのだろう。
「もふっ?カグヤ様?涙が出てますよ?」
おっと、感動している場合じゃなかった。
残り3分くらいで敵がダンジョンに侵入してくるだろうから、早速、嫌がらせ作戦を実行だ。
まずは入口に大量の壁を作って時間を稼ごう。
「土壁(アース・ウォール)!」
土属性魔法が十回連続で発動。大量の石壁が入口を覆い隠した。
念入りに何度も何度も魔法を使いまくって、徹底的に壁だらけにする。
こうすれば、さすがのメルカッツも侵入に手間取るだろう。
私は、良い仕事をやった感覚とともに、隣にいるエミールに話しかけた。
「エミール、私は妨害工作で忙しいから、私の代わりに湧いてくるモンスターを駆除して、ドロップアイテムを回収して持ってきて欲しい」
「もふっ?」
これから落とし穴とか、鬼畜すぎる迷路を作る予定なんだ。
真正面から戦えば負けるから、まともに戦わなければ良い。ただ、それだけ。
だから、エミール。私に力を貸してくれ。
成功の暁には、何でも願いを聞いてあげるぞ?
「何でも良いんですか!?」
……エミールが目を輝かせて、尻尾をフリフリ振り回して元気になった。
一体、何を望む気でいるんだ……?
ここまで喜ばれると逆に怖い。でも、メルカッツに敗北する方が怖いから黙っておこう。
きっと些細な願いに違いない。そう私は願うぞ。
でも、一応、これだけは言っておこう。
「エッチィのは駄目だからな!」
「もっふ?」
エミールが訳が分からないという顔をしていた。
……私の存在そのものが恥ずかしい。
実質0歳の少年を疑って悪かった。
そうだよな。さすがにその年でエッチな事は想像しないよな。
すまん。
サービスで、猫耳を後で好きなだけ触らせてやる。
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カグヤ Lv7 ※レベルで上がるのはHPとMPのみ。その他のステータスは食事と行動とスキルのレベルアップで上昇する。
所持金 約3万
所持金 約3万
筋力 5
耐久 6
器用 10
感覚 5
習得 12
意思 12
魔力 87+10
魅力 24(+100)
生命力:90(+30)
マナ:90
速度:2000
耐久 6
器用 10
感覚 5
習得 12
意思 12
魔力 87+10
魅力 24(+100)
生命力:90(+30)
マナ:90
速度:2000
クラス 魔法使い
獲得スキル 詠唱(魔法の成功率)瞑想(MP回復)エコ魔法(魔法のストック節約)魔力の限界(MP切れた状態で魔法使った時の反動を抑える)など×1000のスキル
獲得魔法 無属性LV3 混沌属性LV5 土属性Lv10
状態異常
称号 『男女』
装備
手
頭
首
足
指
胴体 ★神聖なる巫女服『カグラ』(90.20)
遠隔武器 ✩純白に光るパンティー『ピンクレディー』(10d6)
弾薬
獲得スキル 詠唱(魔法の成功率)瞑想(MP回復)エコ魔法(魔法のストック節約)魔力の限界(MP切れた状態で魔法使った時の反動を抑える)など×1000のスキル
獲得魔法 無属性LV3 混沌属性LV5 土属性Lv10
状態異常
称号 『男女』
装備
手
頭
首
足
指
胴体 ★神聖なる巫女服『カグラ』(90.20)
遠隔武器 ✩純白に光るパンティー『ピンクレディー』(10d6)
弾薬
この話のコメントまとめ+作者の感想
http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Honzuki_no_naiseiti-to/c14.html 【小説家になろう】 外道系主人公を批判するヒロインが居れば、ヘイトが溜まらない事に気づいた【ありふれた職業で世界最強】 +風の聖痕http://suliruku.blogspot.jp/2015/12/blog-post_63.html 【小説家になろう】 攻撃と回復を両方できるヒール!で俺TUEEE! 【ぼっちは回復役に打って出ました~異世界を乱す暗黒ヒール~】http://suliruku.blogspot.jp/2015/12/tueee.html
どうでも良い設定14
カグヤ「魔法を開発したのは私だったんだ!」
エミール「タイトルでバレてますよ!?」
ゆっくり次に進むよ! |
(´・ω・`)ゆっくり二度目の修正終了
返信削除(´・ω・`)病気治ったどん
これで、明日からばりばり働けますね!
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