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027「エルフ娘、手押しポンプを喜ぶ」 【ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)】 

6 件のコメント :

公開日: 2016年6月14日火曜日 ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い) 自作小説



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(カンボジアの田舎みたいになってしまったのです……)

エルフ娘のエルフィンは、井戸から水を汲む重労働を放棄して、村の外を見ていた。
水堀の周りに、鉄条網という鋭いトゲが付いた糸を縦横無尽に張り巡らし、更にその外側には、膨大な数の跳躍地雷が埋まっている。
村の入口以外、全てが罠だらけという異常な場所になってしまった。

(……せ、生活が不便になったような気がするような………?
迂闊に、外部に畑を拡張できなくなったのです……!)

そんな風に、のんびりゆっくり過ごしていると、村の外に、豚人間が10匹ほどやってきた。
豚どもの視線は、金髪巨乳エルフ娘――ではなく、地雷原のど真ん中に設置された看板に、注がれている。
看板には、地球の金髪巨乳美女アイドルが印刷されており、豚人間は、その絵の巧妙さに好奇心が抑えられない。

「ブヒィー!あんなところに素晴らしい絵があるブヒィー!」
「お嫁さんにしたいブヒィー!」
「きっと、絵の世界から美女が出てくるに違いないブヒィー!」

すぐに、看板を略奪しようと走る。地雷原の真上を駆け抜けた。
1匹が敷設された跳躍地雷を踏んでしまう。
すぐに空き缶サイズノ地雷が、真上へとジャンプして、空中で大爆発。無数の鉄球を周辺にばら撒き、豚人間達をズタズタのボロ雑巾さんにしてしまった。

「ブ、ブヒィ……?」
「な、なにが起きたブヒィ……」
「もっと……お尻を……揉みたかった……ブヒィ……」

(お、恐ろしい地雷なのですっ……!
周りを効率よく巻き込むために、ジャンプさせてから爆発させるなんて鬼畜すぎるのですよっ……!)

恐怖するエルフィン。そんな彼女の後ろに――地雷を仕掛けた張本人が、音もなく、空を飛んでやってきて、挨拶した。

「おはよう、エルフィン」

「……お、おはようなのです、シルバー様」慌てて後ろを振り向くエルフィン。

「水汲みの仕事、大変そうだな?」

『エルフ娘が仕事をサボっているのを見たのにwww気を遣う妖精さん優しいwww』
『妖精さんは、巨乳好き。はっきり分かんだよ』
『そりゃ陵辱レイプされた美少女だからな。優しく接して、後で美味しく食べるんだろう?』

「た、確かに大変なのです。でも、ここではこれが当たり前なのですよ」

エルフィンは嘘をついた。水汲みが重労働だから、仕事をサボった事を誤魔化した。
現代の地球とは違い、この未来世界では、掃除機を含む、世界史を変えた省力家電の類は存在しない。
家事だけで貴重な一日が終わってしまう。そんな大昔に戻ってしまったのだ。

『妖精さん、十万円あげるから、ポンプ付き井戸を作って、エルフィンちゃんに楽をさせてあげてほしいお!』
『この村に足りないものっ!それは衛生的な深い井戸だ!
浅い井戸は、バイキンだらけでバッチィぞ!
食中毒で亜人娘達が苦しむ様は見たくない!』

(や、やっぱり、不思議な雑音が聞こえるのです……。
きっと、嘘とか全部ばれているに違いないのですよっ……!)

叱られると思ったエルフィンは、エルフ耳が下に垂れた。
だが、彼女の反応を余所に、目の前の小さな妖精は、エルフィンの事を思いやって――

「なぁ……エルフィン。
井戸の水を汚いと思ったことはないか?」

「た、確かにバッチィような……?
でも、熱で殺菌すれば大丈夫なような……?」

「よし、俺に全部任せろ!
エルフィンに清潔で、美味しい水を飲ましてやる!」

「……はぃ?」

突然の展開に、エルフィンは訳が分からなかった。

『エルフィンたん、明らかに異常だお。細菌の存在を知らないと出てこない単語があるお』
『殺菌という概念を知っている時点で、何か、凄い秘密を握っているに違いないお……』


~~~~~~~~

数日後。シルバーが暇そうにしている骸骨達を集めて深い井戸を掘った。
シルバーだって、美味しくて、清潔で、冷たい水を飲みたい。
だから、井戸はとんでもない深さになってしまった。ざっと40m。

『俺らの寄付を湯水のように使う妖精さん』
『らめぇー!アフリカで同じ事をしたら、盗まれて転売されちゃうよー!』
『日曜大工の仕事としては……難易度高すぎるな』

そこに、ネット通販からポンプ付き井戸の部品を購入し、ネットの皆のアドバイスを聞きながら作業をやり……なんと、村の中央にハイテクな井戸が出来上がっていた。
動力は人力しかないから、手でハンドルを押し下げて、水を汲み上げる事ができる手押しポンプだ。
シリンダー内の空気を、真空状態にする事で、低いところにある水がパイプを通り、大気圧で自動的に登ってくる仕組みである。
そんな説明を、シルバーは、エルフィン達を含めた村人達にした。

「し、真空って何だべ?」
「ま、魔法だ!魔法の井戸だぁー!」
「シルバー様の魔法だぁー!ありがたやぁー!」

『原理を説明しても、意味がない件』
『アホにも理解できるように説明しないとダメだお』

「えと、そうだな。
うん、魔法っぽい力で動く装置だと思えば良い。
単純な操作で、深いところにある水が、ここまでやってくるんだ」

シルバーは、教育って重要なんだなぁ、という顔をしている。
難しい事を簡単な内容にして説明できる会話能力が、ここでは求められていた。

(ぜ、絶対に転生者か、『夢幻』に違いないのですよっ……!
ダーク・シルバーは、物質を創造するタイプの能力だと、本に書いてあったのですっ……!
し、しかも、技術者としても優秀なのですっ……!
これが完璧超人という奴なのですかっ……!?)

エルフィンは驚きながらも、これから先、家事で楽が出来ると思い、心を安らかにする。
科学文明が完全崩壊した世界で、手押しポンプは画期的な道具だ。
農作業用の水路に、手押しポンプで水を送るもよし、水が少ない地域だったら、これで灌漑農業出来る。

(シルバー様はとんでもないお方ですけど……家事が楽になりそうなのですよ……。
美味しくて冷たい水が飲めるのですっ……!)

「これで、水汲みの仕事は楽になったな!」

シルバーが、エルフィンにほほ笑みかけてくる。
ショタ妖精の魔性イケメンっぷりに、エルフィンの心臓がドキドキした。大きな胸に両手を当てる。

(ぜ、絶対にチャームの魔法か何か使っているに違いないレベルの美少年なのですっ……!
美しすぎて、逆に不審者すぎるのですよっ……!
ぜ、絶対に惚れたら、碌な最後を迎えないに違いないのですっ……!)

しかし、ここでシルバーに返事をしないのは失礼だった。
だから、エルフィンは、お礼の言葉を言おうとして――この場にいたプラチナに、言葉を遮られる。

「さすがはシルバー様です!
家事の仕事を軽減して、もっと領民に色んな有益な仕事をやらせるんですね!経営者の鏡ですよ!
たくさんたくさん働かせて、大国を作りましょう!大国!
世界帝国でも良いですよ!」

「……あ、うん。そういう事でいいかな……?
いろんな産業あった方が、豊かになれる……?」

『自信がない指導者に、付いてくる民草は居ませんぞ!』
『ダメだ、この妖精っ……!恐怖政治やってなかったら破滅しているわっ……!』

シルバーの意味のない呟き。
領民達はそれを聞いて、残酷な未来を想像した。
支配者が、民草に楽をさせる政策を行うはずがないという先入観が働き、不安となり、彼らの心の中に染み渡る。

「お、俺達をもっと働かせるっ……?」
「やっぱり、恐ろしい大魔王だっ……!」
「オラっ!働かずに暮らしたいだっ!」
辛い農作業は嫌だっ!
「や、やめるだ!そんな発言したら、リザードマンのゴロツキみたいに処刑されて、ステーキにされて食われてしまうだ!」

『内政チートが難しいお』
『妖精さんの信用度はゼロだお』

この場で、シルバーの傷ついた心を救ってくれるのは嫁の銀髪ロリだけだった。
プラチナは落ち込みかけているシルバーを励まそうと、両手を振り回し、民衆を扇動してくる。

「さぁ!皆さん!
シルバー様に拍手しましょう!
えと、手押しポンプ?
僕たちは、それのおかげで、水汲みの仕事から解放されました!さぁー!パチパチッー!」

領民達が、命の危機を感じながら拍手をした。
その光景はまさに――支配者と奴隷。数日前に繰り広げられた新領主演説の時と同じ、恐怖政治だった。

「シ、シルバー様万歳っー!」
「て、手押しポンプで、生活が楽になりますだぁー!」
「新鮮な水を飲み放題ですだぁー!」
「あっひゃー!水だぁー!綺麗な水だぁー!」

『生活が楽になったのに、なぜこうなった』
『人と人が分かり合うのは大変だお……』
『プラチナたんとの子作りはよ』

この拍手の嵐の中、エルフィンだけは自然と笑みを浮かべる事ができた。
現代人な彼女にとって、水汲みなんてクソゲーそのもの。
手押しポンプで、楽に水を汲み出す日々が到来すると思えば、少しだけ落ちついた。

(シルバー様の思惑は分かりませんが……これで私の異世界生活が楽になるのです。
目指せ現代文明生活なのですよ~)

『このエルフ娘、妖精さんに惚れてますぞ!』
『この笑顔、間違いないお!』

~~~~

手押しポンプ付き井戸(中古品)を、千人の亜人が、朝から晩まで使いまくった結果。
使い方を録に覚えていない連中のせいで、一週間でチェーンが切れ、一か月後には水を収納するタンクが壊れてしまった。
浅い井戸を利用する時代が、また戻ってきて、エルフ娘のお腹が痛くなった。
エルフィンは。壊れた手押しポンプを見て、呆然と佇む。
その彼女の後ろを、シルバーが申し訳なさそうな顔で立っていた。

「私達の希望が……砕けてしまったのです……。
辛い水汲みはもう嫌なのですよ……」

『これ見ると……発展途上国を思い出すな……支援しても支援しても、技術者がいないから、ポンプ付き井戸の大半が壊れたまま放置されると聞く……』
『でも、浅い井戸だと、ばい菌がウヨウヨいてバッチィお?』
『朝から晩まで、濁った水を飲んでいるから、自分たちがどれだけ不衛生な環境にいるか知らないんだお……。
エルフィンたん可哀想だお……』

「あ、安心してくれ、エルフィン!今すぐ修理するから!」

シルバーは、男としての意地を見せようとした。しかし、豚人間の討伐や、領主としての仕事を覚える必要がある。
だから、今度は壊れても、簡単に修理できるようにドワーフの鍛冶師に、設計図を書いて渡し、修理させた。
そのおかげで、手押し付きポンプは治ったが、その過程で人件費が発生し、財源にしようとするプラチナの介入で、有料となり、周りに4体の骸骨戦士が配備され、気軽に使用できない高級井戸として、村に残った。
安全な水は無料ではない。お金に出来るのだ。そんな現実にエルフィンは消沈する。

「うううっ……!
やっぱり、シルバー様は悪の帝王なのですっ……!
税金が2倍になって、安全な水の有料販売までするなんてっ……!
私の貯金が尽きてしまうのですよっ……!」

エルフィンは懐の財布が軽い。もっと給料を上げて貰わないと生活できない的な意味で。
そして、新たな事実に気がつく。

「ま、まさかっ……!」

目の前の深井戸。この清潔で安全な水を飲んだら、二度と他の水は飲めない。
特に、21世紀の日本人なら、この井戸のために、金を払い続けまくって、水を飲み続けるだろう。

「て、転生者を炙り出す装置っ……!
な、なんて卑劣な陰謀なのですかっ……!
ダーク・シルバー様はっ……!
転生者を炙り出して、一体、な、何をするつもりなのですかっ……!」

怖くなったエルフィンは、それでも清潔な水が欲しくて、深井戸を利用し続けた。
深井戸は利用者が少なくなりすぎたせいか、静かにションボリ、佇んでいる。
4体の骸骨戦士が無言で笑った。


~~~~

現実の井戸(´・ω・`)地下にある水が、毒物な事があるから、水質検査しないと、大変な事になるお。

カンボジア(´・ω・`)ボランティアに井戸を掘ってもらったら、ヒ素に汚染されている水だったお……

井戸用手押しポンプ2万円


消費総額10万1100円 ☛ 12万1100円



(´・ω・`)主人公が今まで購入したアイテムは、こっちに全部纏めた。 http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Neltuto_tuuhan/Aitemu.html

6 件のコメント :

  1. アフリカの水が少ない地域(´・ω・`)水だぁー!水だァー!
    水が出るぞー!ヒャッハー!

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    1. (´・ω・`)実際に井戸掘りの協力している人に聞くと、アフリカの人達は、お腹が丈夫で、日本人ならピーピーになるお水も平気なんだな
      でも赤ちゃんや病人にはアカンって
      後、日本人の掘った井戸は良く水が出るのでゲリラや武装集団のアジトにされちゃうそうだ・・・

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    2. (´・ω・`)格差が生じると、治安が不安定になるのは古代からのテンプレだから仕方ないだ……

      削除
  2. (´・ω・`)困った。
    視点がばらけてしまって、読みにくくなった気がする

    返信削除
  3. >や、やめるだ!そんな発言したら、リザードマンのゴロツキみたいに処刑されて、ステーキにされて食われてしまうだ

    何気にこの1文である、リザ男を食ったのか・・・うまー?

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    1. プラチナ(´・ω・`)殺して捨てるなんてもったいない!食べなきゃ!

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