4話 犬さんの投石術① 【ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ】
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公開日: 2016年10月5日水曜日 ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ! 自作小説
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【ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ】 ☚纏めたペ
ージ
投石術を得る前に、やっておく事があった。
覚えている無駄スキルの――大量削除。
僕の能力は、覚えているスキルが多ければ多いほど、習熟する効率が悪くなる仕様だから仕方ない。
さてさて、覚醒前の僕はどんなスキルを取得していたのだろ――
【保有スキルを読み上げます。
パンチラ術。パンチ術。ウンコ術。ウンコ投げ術。恐喝術。言語術。散歩。虫殺し、ゴブリンスレイヤー、オークスレイヤー、剣術、斧術、虫料理、走行術、スーパーパルメサンチーズ術、サルでも分かる内政オリ主術、なろうをBANになる方法、そんなーの叫び方、底辺小説家術……】
「覚醒前の僕!?
どんなアホな人生を送ってたんだ!
特に特定の生物を殺傷するスキルとか要らないだろ!
全削除だ!削除!」
『才能と書いて、無駄と読む』
『その心は?』
『必要がないなら、要らないでしょう』
『石を集めるモーニャンたんが可愛いお』
交信術を削除しても構わないだろうか?
いや駄目だな。
このスキルがないと、戦争が発生した時、兵力を有効利用できなくなる。
敵地の偵察にも使えるし、携帯電話みたいな利便性に浸ったら放棄なんて考えられない。
『携帯電話扱いされているオラ達』
『モーニャンたんの尻尾が素晴らしいお……とってもモフモフだお……』
邪神達の声に釣られて、僕はモーニャンを視界に収めた。
彼女の後ろ姿が可愛らしい。大きな黄金の尻尾がフリフリと左右に動いている。
尻尾が右に左にゆらーゆらー、お天道様もほほ笑みかけてきそうだ。
「石~、石~、石~」
鼻歌を歌いながら、巫女服の赤い袴に、大量の石をどっさりと載せて集める様は愛玩動物のようだ。
モーニャンは数十個の石を僕の元へとゆっくり運搬して、目の前で石をドサドサと放り出す。
仕事をやり遂げて、素敵な笑顔で話しかけてきた。
「ワァン様ー!
石持ってきましたー!
「ありがとう、モーニャン。
お礼に尻尾をモフモフしてあげよう」
「わぁーい!
あれ?私の方がお姉ちゃんなのに子供扱いされてる……?
でも、気持ちいいよ……悔しいっ……?
だ、駄目だよ、私の方がお姉ちゃん何だから、しっかりしなきゃ……!
でも、気持ちいいよぉ……!」
『先に投石の練習しろ!……でも、可愛いから許す』
『うむ……時間が経過すると、追撃部隊が来ると思うぞ?』
『オラもモフモフしたいぉぉぉ!!』
僕の小さな両手が、モーニャンの尻尾を丁寧に揉みしだく。
尻尾はとっても敏感な部分だ。とっても信頼した相手にしか任せない部位だと言ってもいい。
大きな尻尾はとってもフサフサで、お日様の良い匂いがする。
どうやって洗っているのだろうか?
『この地域、人間の宗教の影響で風呂禁止ですお』
『でも、モーニャンはルール破って水浴びして、尻尾の手入れもやってますお』
風呂は元々、贅沢品だが石鹸は欲しいな。いや、今は投石の練習をやらないとダメだった。
僕は強い誘惑を、意志力で振り切って、愛らしい尻尾から手を離し、しばらくお別れをする。
「モーニャン……続きは全てが終わってからにしよう。
さぁ、どんどん石を集めてくれ」
「はぁーい!」
また、モーニャンが近くで石を集めていた。
動く度に尻尾が振り振り、いや、モルンモルン動いて触りたくなる。
僕の手は震えて、尻尾――ではなく、石を掴んだ。
三歳児でも持てる小さな石。それを大きく振りかぶり、野球の要領で投げつける。
目標は――通りすがりのゴキブリさん。
食用になりそうな巨大サイズだ。石はゴキブリさんの頭部を破壊し、残った手足がカサカサ動いて場から去っていった。
【投石術を取得しました】
『ゴキブリさんの圧倒的な生命力』
『脳みそ壊しても動く時点で怖いお』
ひたすら、僕は石を投げ続ける。
その度に習熟し、投石術スキルのレベルが上がっていく。
繰り返し投げる作業をやっていると、茂みに隠れている人型の生物を発見した。
どう見ても人間とは思えない格好をしている。
背丈は人間の子供のようだが、耳と鼻が針のように鋭く、臭い匂いをプンプン出している。
着ている毛皮は、ボロボロで破れすぎてボロ雑巾みたいだ。
あれは何という生き物なのだろうか?
『東の紛争地帯に住んでいるゴブリンさんですぞ。獣人と敵対してますぞ』
『この世界の先住民らしいですお。
地球じゃないのに、この世界には人間が居て、似たような植物が流通しているから、きっと、何処かで色んな世界につながっているんですお』
まず、僕は投石術のスキルを向上させるために、木に向かって100回ほど投げた。
投石術スキルがLv25に上昇した事を確認した後、今度はゴブリンの頭を標的に、僕は石を力強く投げる。
石は小さな頭にめり込んで、ゴブリンをあの世へと送ってやった。
この程度の事は、投石のプロなら容易くできる。兜を被っていても脳震盪を起こして倒せるから便利だ。
『恐らく……難民だったのだろうな……。
安定した生活を求めて、ここまで彷徨ってきたのだろう』
『犬さんは楽をしてチートできて羨ましいお。
オラもこの力があれば、村の皆を守れたと思うお……』
投げれば投げるほど、石の効率の良い投げ方が分かる。
出来れば、加工した石を使いたかったが、それは仕方ない。
モーニャンが必死に集めた石を握り、木に向けて投げる。
森の中では、無数の障害物があるから、投石の有効射程距離は短い――
『修行シーンを見るのつまらないですお』
『狐娘を見てゆっくりしよう。尻尾が可愛い』
『読者は努力描写なんて大嫌いなんです!偉い人にはそれが分からんのです!』
お前らっ!勝手な事を言いやがって!
遠距離攻撃する手段を持ってないと、人間の物量に潰されるだろうが!
邪神どもへの怒りをエネルギーに変えて、僕は石を力強く投げる。
すると不思議な事が起きた。丸い石を投げたはずなのに――木にめり込んで地面に落ちない。 植物の細胞壁って硬いのにこれは凄い事だ。
『必ず実る努力ってなんだっけ?』
『チートだお。成果が約束された努力はズルだお』
邪神も、これを見ていたモーニャンも今の奇跡を見て驚いてくれた。
「凄いよ!ワァン様!
なんか、世界の法則が可笑しい気がするの!
石って鈍器だよね!?」
「あ、ああ!モーニャンのおかげで効率が良いぞ!」
「えと、投石紐あるけど……使う?」
「持ってるなら最初から出してくれ!?
でも、凄くありがたい!」
「ワァン様に褒められた!やったー!」
僕は、モーニャンが持っていた投石紐を受け取った。
投石紐――細長いヒモの真ん中に、植物の繊維で石を受け止める器を作った道具。
地球に居た投石競技のプロが使えば、射程距離は容易く400mを超える。
技能スキルで極めて、魔力を使えば――空気抵抗のせいでそんなに遠くへと届かないが、1km先へと飛ばす事ができるんだ。
でも、そんな遠くに飛ばしても標的に当てる事はできないから、スキルを限界まで極めても有効射程はせいぜい100mくらい。
弓矢と違って、空気抵抗がありすぎて、特定の的を狙う難易度が高すぎるんだ。
僕は投石紐の器に石を載せ、ブンブン回す。
その効率よくエネルギーを溜め込み、一気に石へと伝わえるように紐を前へと向けて振り被る。
そうすると石に大量のエネルギーが込められ、標的である50m先の木に衝突してバラバラに爆散し、欠片を周りに飛ばした。
『相変わらず、何かが可笑しいお……』
『常識的に考えて、投石は命中率が悪いから、集団で運用する代物だろ……』
『犬さんの投石術を見るまで、投石なんて陣形壊すだけのジャブ攻撃だと思ってましたぞ』
でも、僕はこの力を手にいても――人間には勝てなかった。
大火力による飽和攻撃をされたら、どうやっても勝てない。
単体としての強さは、圧倒的な科学力と数の暴力には通用しないんだ。
この森林だらけの地形を利用しても、航空機相手が出てきたら詰む。
さすがに剣なんか使っている連中だから、航空機なんて所有してないだろうが。
『まず、犬さんは敵の情報を知るべきだと思うお』
『この世界は、あんまり科学が発達してないからワンチャンス』
そうだった。
敵の陣容を調べないと。
兵力が千を超えていたら、モーニャンを連れて逃げよう。
『逃げてばっかりの人生』
『オラ達の旅の終着地点はどこなんだお?』
『今度こそ……犬さんには勝利して欲しいものだな』
誰か、叔父の近くで漂っている邪神はいないか?
居たら、そいつの視覚と聴覚を借りたい。
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投石術。
石は惑星のどこにでも転がっているから、補給が容易で便利。
でも、至近距離じゃないと、空気抵抗を受けて威力が急速に減衰するから、弓矢の方が遥かに殺傷力が優れている。
投石紐使った部隊は、かなりの訓練が必要だから、弓兵育てた方が良いかも……
今まで取得した技能スキルまとめ + ゴミスキル
http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Game_fuu_sukiru/Ginou.html
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★戦国時代
農民の子供A「石投げ合戦はじめるよー!」
農民の子供B「小さい頃から、遊び感覚で兵隊の訓練できてお得だよねw」
【内政チート】「公妾がいれば!宮廷スキャンダルもへっちゃらさ!」フランスhttp://suliruku.blogspot.jp/2016/08/blog-post_443.html
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ージ
(´・ω・`)尻尾をモフモフしたいお。
返信削除現実
削除猫(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)逃げろー!尻尾を触るなー!
投石馬鹿に出来ないぞ?
返信削除確か飛び道具で弓の次に人殺傷してきた武器だった気が
スリングとかだと戦国時代に普通に利用されてたし
威力削がれるとか言うのなら高低差あるところで
重力利用すれば普通に凶悪な武器だしな
´・ω・`)弓矢より、狙うのが大変すぎて超上級者向けのイメージ。
削除密集隊形をとっている相手にのみ、有効って感じかな。
投石は補給がネック
削除投石に適した形、重さの石を大量に戦地に運搬せにゃならん
河原で戦えばワンチャンある
とはいえ、やっぱり投石した際威力が出る石となると人工物になるからな・・・
削除投石器用の石とかすごいぞ、両端が尖ってて、砂鉄混ぜて焼いてあるから、投石器使うと鎧着た人間ですら貫通するそうな。
石(´・ω・`)弓矢よりも嵩張る事に気がついた……。
削除輸送力が貧弱な時代に、投石器は辛いお……
そりゃ弓があったら弓使うだろうけど
削除弓と矢用意するのもタダじゃないし、射手を育成する時間もそれなりに掛かるし歩兵みたいに徴用すればOKとおもいかないから雇用費もばかにならない
その点投石は、精度にこだわらなければ補給は楽だし、射手作るよりも育成時間もかからないし常備雇用する必要もない
メインにするには少し足りないけど、投射量の穴を埋めるには十分、使い方合ってるか分からんけどハイローミックスのローのほうって感じかな。
スリング作ったら結構馬鹿に出来ないよ
削除Primitive Technology: Sling
ttps://www.youtube.com/watch?v=RzDMCVdPwnE
命中率に難はあるけど訓練もそれほど必要無さそうだし
麻さえ作れるのなら普通に結構な武器になりかも?
(´・ω・`)よく考えたら、片手で投石できるから、もう片方の手に盾装備できて防御力高いや、投石兵
削除(´・ω・`)でも、石を振り回すから、密集隊形取れないし、弾幕薄いよ!何やってんの状態になるお……(弾幕薄いと、火力を集中できない)
削除弓矢部隊と一緒に嫌がらせする補助部隊として運用すればワンチャンス……?
映像は横回転だけど縦回転でも良いんじゃね?
削除これシリーズになってるけどこのおっさん地味にすげえなw