銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者Ver2 【第二章:憲兵エリヤ・フィリップス】  【その2 サイオキシン麻薬摘発のために前線の基地に行く事になった件 】

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公開日: 2015年5月18日月曜日 ネット小説 銀河英雄伝説






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(´・ω・`)主人公さんが、サイオキシン麻薬摘発のために、憲兵として最前線の激戦区(ラインハルト付き)へと行くお話さん【第二章:憲兵エリヤ・フィリップス】 【その2 サイオキシン麻薬摘発のために前線の基地に行く事になった件 】
主人公さん逆行前にサイオキシン麻薬患者だったから、とっても思い入れ深い内容になってたわ。


ドーソン少将(´・ω・`)主人公!仕事持ってきたぞ!
今度は帝国と同盟による合同調査によるサイオキシン麻薬の摘発な!
イゼルローンルートから大量の麻薬が運ばれて、同盟軍人が常習者になってしまったのだ!

主人公(大尉)(´・ω・`)  (うわぁ、前の世界で俺がお世話になった麻薬だ。
常習者だったから、まじやばさが分かる。
地球教が麻薬ばらまいているって噂あったけど、あれはタダのデマだった)

ドーソン少将(´・ω・`)冷静な主人公が超動揺しとる。

主人公(大尉)(´・ω・`)絶対検挙したる!
あの麻薬で何人人間が駄目になったことか!
 

ドーソン少将(´・ω・`)正義の心が爆発した!トリューニヒト(´・ω・`)私も協力するぞ!

主人公(大尉)(´・ω・`) (前の世界で悪評だらけの人間が良いやつばかりな件。
やっぱりユリアンの伝記はいい加減だ)




同盟政府のネドベド国防委員長(´・ω・`)嫌がらせでサイオキシン麻薬の摘発がし辛いようにしたった。

主人公(大尉)(´・ω・`)?!!!

ドーソン少将(´・ω・`)こうなったら大規模な戦のついでに、有能な憲兵を前線に送って麻薬を摘発するしかない!
同盟の荒廃ここにあり!

↓前線送り

軍曹(´・ω・`)☚前の世界で主人公さんに私的制裁を加えまくって虐めてきたゲス

主人公(大尉)(´・ω・`) (前の世界で俺をいじめたやつまでいるぞ!)
しかもローゼンリッター。超問題児すぎる・・・・歴代隊長の過半数が裏切ってる超絶トラブルメーカーや・・・
憲兵隊の信用のためにも、呼び出して事情聴取しなきゃ・・・


シェーンコップ中佐(´・ω・`)13人の女性と同時に付き合ったぜ!

主人公(大尉)(´・ω・`)うほ、銀河皇帝の所に殴り込みにいった偉人だ・・・
でも、女癖悪すぎ。
喧嘩の種になるから、女性関係を控えてー!


シェーンコップ中佐(´・ω・`)規則破ってないのに私を処罰なさるので?

主人公(大尉)(´・ω・`) (軍規守りながら多数の女に手を出すこの人、しゅごい。
この人の上官を4年間やってたヤン提督しゅごすぎる)


主人公(少佐)(´・ω・`)史実だと帝国軍艦隊が突破してきて、ヴァンフリートに大量の陸軍投入して白兵戦やってるけど、さすがにそれはないだろ。

白色槍騎兵艦隊司令官 リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン宇宙軍中将(´・ω・`)膨大な大軍ごと到着!

主人公(大尉)(´・ω・`) し、史実通りならラインハルトいる艦隊だ!
うあああああああああああ!!!
ローゼンリッターですら撃退されちゃう帝国軍の白兵戦部隊までいるぞ!
こうなったらシェーンコップ中佐を作戦参謀にしてなんとかしよう!

シェーンコップ中佐(´・ω・`)ローゼンリッターの指揮しないといけないのに無茶言うな


主人公(大尉)(´・ω・`) 軍人人生6年目で死を覚悟する嵌めになった・・・辛い。

銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者Ver2【第二章:憲兵エリヤ・フィリップス】  【その2 サイオキシン麻薬摘発のために前線の基地に行く事になった件 】 Z 15-17話 2015年 3月 29日
 



第15話:表の戦い、裏の戦い 宇宙暦793年9月~794年2ーサイオキシン麻薬を摘発するための戦いが憲兵の間で始まった。
イゼルローン経由で運搬される麻薬を摘発するために、ドーソン少将達は有能っぷりを発揮。
主人公も前の世界でサイオキシン麻薬の常習者になって最低最悪の結末を遂げたから、絶対に摘発してやろうと全力で働きまくった。

その結果、主人公さん。麻薬摘発のために前線送りEND
 ー
 前の世界の俺は、サイオキシンの常習者だった。同盟が滅亡した宇宙暦八〇〇年頃に孤独と不安から麻薬に手を出すようになり、より強い効能のある薬を求めるうちに、サイオキシンに辿り着いた。

 薬が効いている間は、自分がこの世で最も幸せな存在のように思えた。摂取しながら売春婦とセックスすると、失神しそうになるほどの快感を味わうことができた。使用するにつれて禁断症状が酷くなり、数時間おきに摂取しなければならなくなった。
 サイオキシンを得るためには、犯罪を犯すことだって、人に媚びへつらうことだって、何とも思わなかった。理性も尊厳も投げ捨てて、サイオキシンに溺れたのだ。
 地球教団が信徒にサイオキシンを投与しているという噂を聞いて、「何でもするから、サイオキシンをくれ」と土下座して頼んで、主祭に叱られたこともあった。今になって思えば、地球教団が本当にサイオキシンを投与していたら、サイオキシン欲しさの入信希望者が殺到し、信徒の数は数十倍になっていただろう。当時のハイネセンの人心はそれほどに荒れていた。とにもかくにも、そんなデマを信じるほど、俺の中毒は酷かった。
 最終的に麻薬更生施設に収容されて、サイオキシン中毒を克服したものの、心身の活力が著しく失われ、三〇年も老けたようになった。
 エル・ファシルで逃げて不名誉除隊を受けた件については、自分の責任ではないと言い張ることもできる。しかし、サイオキシンは弁解のしようもない汚点だった。
「冷静沈着な貴官でも、さすがに平静ではいられないか」
 ドーソン司令官の声が俺を前の世界から今の世界へと引き戻す。
「はい……」
「無理もあるまい。市民の手本となるべき軍人が敵と結託して麻薬を密輸しているなど、まともな人間には想像もできるはずもないからな」


(´・ω・`)前の世界の麻薬ばら撒きまくりの地球教は、原作で中枢壊滅して、未来世界で健全な組織になったと見た。

第16話:食えない薔薇 宇宙暦794年3月初旬~中旬 ヴァンフリート四=二基地ー赴任した先の前線基地にシェーンコップ中佐がいた。
同時に13人の女性に手を出していたから、周りの同盟兵士から苦情が入っており、主人公さんは対応に困る。
シェーンコップ中佐は別に軍規に違反していない。
軍規を完全に守りながら悪い事をやる人だったから、口論でも最強。

主人公はシェーンコップの上官を4年努めたヤン提督を尊敬するのだった。
  ー
「女にかまけて軍規を蔑ろにしたというのであれば、批判も甘受いたしましょう。しかし、小官は任官より今日に至るまで、一度も軍規に背いたことはありません。不勉強なそこらの憲兵ならいざ知らず、隊長代理殿ともあろうお方が、小官のプライベートに口を差し挟もうとなさったら、法を枉げたとの誹りは免れんでしょうな。公正にして峻厳と名高い隊長代理殿が、そのようなことをおっしゃるとは、夢にも思いませんがね」
「中佐のおっしゃるとおりです」
「隊長代理殿はいつも物分かりが良くて助かります」
 シェーンコップ中佐は猛獣のような微笑みを浮かべ、コーヒーを飲み干す。そして、二杯おかわりした後に退出した。
「ふう……」
 大きくため息をついた。背中が汗でびっしょりになっている。これが格の差というものなのだろうと思う。次元が違いすぎる。
 前の世界でシェーンコップ中佐が受けた「危険人物」という評価に納得した。規則や権威を尊重する気が無いのに、誰よりも上手に利用できる。少しでも油断したら、あっという間に付け込んでくる。本当に恐ろしい相手だ。
 彼の上官を四年間もやっていたという一点においても、ヤン・ウェンリーは尊敬されてしかるべきだと思う。俺が上官だったら一週間で音を上げるだろう。
 基地憲兵隊長代理の椅子はあまり座り心地が良くななかった。四〇〇〇人もの部下をまとめるだけで一苦労だ。秘密任務もある。シェーンコップ中佐のような面倒な人もいる。人の上に立つことの難しさにため息をつき、マフィンを口に入れた
(´・ω・`)なんというモテモテっぷり。

第17話:動揺する基地 宇宙暦794年3月中旬~4月4日 ヴァンフリート四=二基地ー帝国軍艦隊が突破して、惑星ヴァンフリートに降下してきた。
史実通りならラインハルトがいて、同盟軍大損害を被る・・・いや、史実よりも悪材料揃いすぎて、史実以上に大被害を被る可能性が高い。

主人公さん、人生辛かった。
軍人人生6年目にして戦死覚悟して戦うしかない。
彼にできるのは憲兵隊としての仕事と、サイオキシンマフィアの取締・・・・

 ー
「シェーンコップ中佐を作戦参謀に起用されてはいかがでしょうか?」
 俺は薔薇の騎士連隊長代理となったシェーンコップ中佐を作戦参謀に推薦した。前の世界でイゼルローン防衛部隊三〇万の采配を振るった彼なら、連隊長代理よりも作戦参謀を任せた方が力を発揮すると考えたのだ。しかし、「薔薇の騎士連隊を統率できるのは彼しかいない」という理由で反対する者が多く、彼自身にも断られたことから、話は立ち消えとなった。
「フィリップス少佐こそ作戦参謀に適任です」
 中央支援軍車両支援部隊司令官ハリーリー准将がとんでもないことを言い出した。最初に戦闘の可能性を指摘したことではなく、エル・ファシル義勇旅団での経験が推薦理由だ。しかし、実際は一兵も指揮していないし、「同盟軍は帝国軍の大軍に攻められて負けました。司令官は捕まりました」程度の知識など何の役にも立たない。それに果たすべき任務が他にある。引き受けられるはずもなかった。
 一方、基地憲兵隊も迎撃計画を立てた。四〇〇〇人の憲兵を中央兵站総軍、中央輸送軍、中央支援軍、中央衛生軍、中央通信軍、中央工兵軍の各司令部に「警護」の名目で分散配備した。各憲兵隊には、司令部の陥落が避けられなくなった段階で、幕僚を全員「保護」して俺のもとに向かうように言い含めている。
「憲兵隊は臨時陸戦隊より良い装備を持っています。軽歩兵として集中運用すべきです」
 トラビ副隊長は戦力分散に反対した。俺の真の任務はチーム・セレブレッゼの監視及び拘束なのだが、彼はそれを知らない。事情を説明するのも無理だ。結局、物分かりの悪いふりをしてごまかした。
(´・ω・`)(サイオキシンマフィアの取締どころじゃないや・・・監視対象ごと戦死しちゃう)



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マザーテレサ(ノ●ω●) 人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない。 自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。